簗農水相「予算カット」発言撤回=高市首相、職責全うを指示

政治・外交

自民党の簗和生農林水産相は5日、地元・栃木県の自治体の道路予算を「大幅にカットした」と述べた発言を撤回し、陳謝した。高市早苗首相から同日「職責を全うするよう」指示されたと明らかにした上で、続投する意向を改めて示した。国会内で記者団に語った。

発言は文春オンラインや週刊新潮が報じた。それによると、簗氏は閣僚就任前の5月に栃木県で開かれた党支部の懇親会で、2月の衆院選で首長が対立候補を支援した那須烏山市と那珂川町について「2026年度の道路予算は大幅にカットした」「首長が『自民党の国会議員は要らない』という行動を取った」などと発言したという。

簗氏は報道された発言は事実だと認めた上で「担当省庁に予算削減の働き掛けをした事実はない」と釈明。「私の意向で予算が左右できるかのような発言をしたことは極めて不適切。不徳の致すところで、深く反省している」と謝罪した。

簗氏は「職務に全力で励み、わが国の農林水産業の発展に向けて、引き続き務めを果たしてまいりたい」と語り、辞任を否定した。

野党からは責任を問う声が相次いだ。国民民主党の玉木雄一郎代表は記者団に「行政がゆがめられたのではないかというのが問題の本質だ」と指摘。同様の事態がないか全省庁で調査し、国会に報告するべきだと訴えた。

民主改革の会の小川淳也代表は「(閣僚の)任に値しない。自ら判断されるのか、首相が任命責任を果たされるのか。いずれかが望ましい」と辞任を要求。立憲民主党の水岡俊一代表は記者会見で「更迭も含めて厳しい対処が必要ではないか」と述べた。共産党の田村智子委員長も「買収疑惑だ。更迭、辞任を求めていく」と訴えた。

一方、日本維新の会の藤田文武共同代表は会見で「かなり調子に乗った発言だ」と批判した。

首相官邸に入る簗和生農林水産相=5日、東京・永田町首相官邸に入る簗和生農林水産相=5日、東京・永田町

道路予算を「大幅にカットした」と述べた発言について、記者団の取材に応じる簗和生農林水産相=5日午後、国会内道路予算を「大幅にカットした」と述べた発言について、記者団の取材に応じる簗和生農林水産相=5日午後、国会内

道路予算を「大幅にカットした」と述べた発言について謝罪する簗和生農林水産相=5日午後、国会内道路予算を「大幅にカットした」と述べた発言について謝罪する簗和生農林水産相=5日午後、国会内

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