「反簗」2市町、最大54%減=道路予算、働き掛けなし―国交省

政治・外交

2月の衆院選で首長が簗和生農林水産相の対立候補を支援した栃木県内2市町に対する今年度の道路関連予算が、前年度比最大54%減額されていたことが6日、分かった。国土交通省が同日公表した。ただ、同省は簗氏による道路予算減額の働き掛けや圧力はなかったとの考えを示した。

減額したのは各自治体が道路整備に充てる交付金の配分額。那須烏山市が前年度比26.2%減、那珂川町が同54.1%減だった。交付金の配分額は工事の進捗(しんちょく)状況などに応じて判断しており、交付金は適切に配分されたとしている。前年度比で5割以上減額された自治体は那珂川町以外にもあったという。

同省によると、2月に簗氏から当時の佐々木紀国交副大臣と黒田昌義官房長に対し、今年度予算案に関する問い合わせがあった。佐々木氏は4月の予算成立後、簗氏側に2市町の交付金配分額について説明した。

衆院選で栃木3区は簗氏に加え、自民党籍で無所属の渡辺真太朗氏も出馬。保守分裂選挙となり、2市町の首長は渡辺氏を支援した。簗氏は閣僚就任前の5月、自民党の会合で、2市町について「道路予算を大幅にカットした」などと発言し、今月5日に撤回した。

同省の公表を受け、那須烏山市は6日夜、簗氏の問い合わせが配分額決定前に2市町のみについて行われたことなどを挙げ「疑念はむしろ深まった。改めて明確な説明責任を果たされたい」とコメント。那珂川町は「名指しした発言によって多くの町民・市民に不安を与えたことは事実で、大変残念だ」などとした。

簗和生農林水産相(中央)=5日、国会内(AFP時事)簗和生農林水産相(中央)=5日、国会内(AFP時事)

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