過去を写すことはできないが、脈々と受け継がれた行事や風習、暮らしぶりの中に百年前、千年前を見ることができる―。戦後日本を代表する写真家・芳賀日出男は、そんな信念を胸に離島・辺境まで津々浦々の「民俗」を克明に記録した。秘蔵フィルムをデータ復刻し、失われた風景や人々の営みを世界に伝え、未来へとつなぐ。 写真:喜界島の八月踊り ©芳賀日出男