• 南シナ海もうひとつの火薬庫「東沙諸島」

    南シナ海での米中対立が激しくなる中、専門家の間でもう一つの火薬庫とされているのが「東沙諸島」である。この地を実効支配している台湾は、2000年代に入るまで島に関する情報をほとんど公にしてこなかった。島や周辺の環境に関する詳細は、あまり知られていない。そんな中、2020年に中国は東沙島と台湾本島の中間付近で島への攻撃を想定すると見られる軍事訓練を実施し、日米台への圧力を高めている。本シリーズでは、軍事的側面の分析のほか、戦前に同地を占有していた日本人に関する論考、実際に同島へ上陸したジャーナリストの証言から、東沙諸島の実態について解き明かす。

    台湾、東沙諸島を公開  南シナ海の東沙諸島の東沙島にある台湾空軍が管理する東沙空港(共同)