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特集 ポップカルチャーは世界をめぐる
香取慎吾の初個展がパリで開催
ジャポニスム2018公式企画「NAKAMA des ART」
[2018.09.25]

日本のアートとカルチャーが芸術の都・パリを席巻中だ。エッフェル塔が和のライトアップで彩られたのに続き、今度は日本を代表する人気タレントがアーティストとしてルーブル美術館に登場した。

日仏友好160周年を記念する日本文化・芸術の祭典「ジャポニスム2018:響きあう魂」がフランスで開催中。来年3月まで展覧会や舞台、映画、ポップカルチャー、食など、多様なテーマのイベントがパリを中心とする100近くの会場で行われる。

その広報大使を務めるのがタレントの香取慎吾。以前よりアートやファッションのセンスに定評があり、趣味で絵画やデザインを手掛けてきた香取は、2015年に日本財団のパラリンピックサポートセンターに、2.6x6.1メートルの巨大壁画を寄贈してその才能を世に知らしめた。2017年には同財団が主催したアウトサイダーアートと現代アートの展覧会「ミュージアム・オブ・トゥギャザー」に2作品を出展し、現代アーティストとして本格的な一歩を踏み出した。

自身のパネルにサインする香取慎吾

そして今回、「ジャポニスム2018」の公式企画として、香取にとって初めての個展がルーブル美術館地下のイベントスペース、カルーゼル・デュ・ルーブル・シャルル5世ホールを会場に、9月19日から2週間の日程で開かれた。

「アートを題材にして“仲間”とつながりたい」というコンセプトのもと、ポップな色彩の絵画を中心にオブジェ、モード作品など約110点を展示。日仏友好を東京タワーとエッフェル塔でシンボライズした絵画など、今回の展覧会に向けて制作された作品も多い。ビニールコーティングした頭巾をドーム型に1000個つなぎ合わせて「新しい建築」を提案する巨大インスタレーションも印象的だ。

日本から駆けつけた“仲間”、(右から)草なぎ剛、稲垣吾郎と喜びを共有する香取慎吾。左はフランス在住のタレント、中村江里子

香取慎吾『Zukin』

自信作の一つが、『Lie ARIGATO』(ウソ、アリガトウ)というユニークなタイトルが付いた1.5x4.5メートルのペインティング。SMAP解散後、「画家に転身か」と報道されたことを逆手に取り、「その“うそ”のおかげで今があり、フランスに来られた」という意味を込めて制作したという。

香取慎吾『Lie ARIGATO』

「ルーブル美術館で個展なんて夢のようです。光栄であると同時に感動と感謝しかありません。作品を見に来てくださる方には、今までの僕にこんな一面もあったんだと知ってほしいし、知らなかった人にはこの作品から僕という人間を感じ取ってほしい。今、幸せがあふれています」

これ以上ないほど謙虚に語る香取からは、少なからぬアーティストが身にまとう気取りが寸分も感じられない。アウトサイダーアートの作家と同じく、純粋な表現の欲求と創造する喜びこそが原動力なのだろう。

広い会場いっぱいに圧倒的な華やかさを放つ極彩色の世界は、「新人アーティスト」らしい奔放なエネルギーと自由な制作の歓喜に満ちあふれ、思わず足を止めて見入ってしまうだけの迫力がある。

取材・文・撮影=樋野 ハト

香取慎吾「NAKAMA des ARTS」展(ジャポニスム2018 公式企画)

  • 期間:2018年9月19日(水)~10月3日(水) 9:00~20:00
  • 会場:カルーゼル・デュ・ルーブル シャルル5世ホール(99 Rue des Rivoli, 75001 Paris)
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