「いざ、日本の祭りへ」(2) 博多祇園山笠と博多ガイド

見て学ぶ“山舁きスタイル”のつくり方

文化 暮らし

締め込みに水法被(みずはっぴ)をまとった男衆の雄姿は、博多祇園山笠のトレードマーク。その出で立ちはどのようにつくられるのか。祭り独自のアイテムと共に、着付けの手順を紹介する。

博多祇園山笠の山を舁(か)く男たちのスタイルは、現代では使われなくなった装具によって形作られる。それらを身に着けた瞬間に、男たちは日常から切り離され、祭りに臨む緊張感をみなぎらせる。老いも若きも、金持ちも庶民も、着付けが終われば皆、神にささげる尊い行事の担い手となり、むき出しの肌すらその神聖性を体現するようになる。そんな不思議な山舁きスタイル。着付けの舞台裏をのぞくと、神事に携わる人の潔癖さと美学、けがを防ぐための知恵が見えてきた。

撮影=草野 清一郎

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