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特集 建築家がつくる家
住宅探訪(3)空中ダイニングのある家

ジェレミ・ステラ【Profile】/ヴェロニク・ウルス【Profile】/ファビアン・モデュイ【Profile】/マニュエル・タルディッツ【Profile】

[2018.03.05]

建築家が手掛けた住宅建築シリーズの第3弾は、木の箱を重ねたようなシンプルな家。ユニークな立地を利用して空中に張り出した部分をつくるなど、周囲の自然を存分に味わえる工夫がこらされている。

+node(設計:前田圭介/UID、2012年)西側外観

居間

寝室

上階の南端にあるダイニングルーム

空中に張り出すダイニングルームを見上げる

ダイニングルームからの眺め

親子3人が暮らすこの家は、広島県福山市の外れにあり、笹に覆われた丘の斜面に立つ。住人はそれ以前、部屋数の多いマンションに長く住んでいたので、壁で仕切られていない大きな部屋が1つあるだけの、シンプルな家を希望した。別荘を思わせるような家で、自然を存分に味わって暮らしたいとのことだった。

そこで建築家は、クライアントとともに土地を探すところから始めた。土地を見つけると、2つのシンプルな長方体を直角に重ね合わせた構造を提案した。上の部分は、クライアントの要望に応え、共有スペースとなる1つの部屋だけで成り立っている。そして下の部分に各自の寝室がある。

外壁は、全体をスギ材で覆って和の雰囲気を醸し出した。上階の東側は、下階部分の屋根をベランダにして、眼下に竹林を眺められるようにした。数々の開口部があるため、鳥や虫の声、風の音が聞こえる。しっかりと断熱されていながら、周囲の自然と直に触れ合える部分を何より大切に考えた家だ。

動画:+node


© Jérémie Souteyrat

撮影=ジェレミ・ステラ(2013年) © Jérémie Souteyrat
文=マニュエル・タルディッツ(原文フランス語)
バナー写真=+node(設計:前田圭介/UID、2012年)ダイニングルーム

これらの写真は、「家の列島」と題した展覧会の形でヨーロッパ各地と日本(2017年4月、東京・パナソニック汐留ミュージアム)を巡回し、フランスと日本で刊行された図録に所収されている(レザール・ノワール社、鹿島出版会)。

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  • [2018.03.05]

写真家。1979年、フランス生まれ。東京在住。2001年に大学の工学科を卒業。09年、日本を拠点に活動することを決意。ル・モンド、ウォールストリート・ジャーナル、ELLE、デア・シュピーゲルなど、欧米のメディアで活躍。14年、初写真集『tokyo no ie』をフランスで出版(ル・レザール・ノワール)。17年、その日本版『東京の家』を出版(青幻舎)。

website:www.jeremie-souteyrat.com

建築家。カナダ・モントリオール出身。現在は南仏ニース在住。2008年、ファビアン・モデュイとともに、建築、ランドスケープ、アートを横断する創作活動の促進をめざす集団「A.P.ARTs」を結成。2013年、日本を訪れ、個人住宅をテーマとする研究のため各地を旅する。2016年、ファビアン・モデュイとの共著による『チリ建築ガイド』を刊行。

website:www.a-p-arts.com

建築家。ニース在住。ヴェロニク・ウルスとともに「A.P.ARTs」の共同創設者。近現代建築の研究を進めながら、異なるテーマでさまざまな規模のプロジェクトを手掛ける。ヴェロニク・ウルスと『チリ建築ガイド』(2016年)を刊行。

website:www.a-p-arts.com

東京を拠点とする建築家。株式会社みかんぐみ一級建築士事務所の共同代表であり、明治大学の建築・都市デザイン国際プロフェッショナルコースの特任教授とICSカレッジオブアーツ教授を務める。数々の展覧会で作品を発表。受賞歴多数。展覧会:ARCHILAB 2006「都市に棲む:日本の若手建築家30人による都市環境から捉えた建築デザイン展」、UIA2011 東京大会(第24回世界建築会議)、「東京 2050//12の都市ヴィジョン展」等。著作:『家のきおく』、『Post-officeワークスペース改造計画』、『団地再生計画/みかんぐみのリノベーションカタログ』、『東京断想』。

website:www.mikan.co.jp

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