シリーズ Japan Timeline
Timeline for December 2014
[2015.01.05] 他の言語で読む : ENGLISH | 简体字 | 繁體字 | FRANÇAIS | ESPAÑOL | العربية | Русский |

はやぶさ2の打ち上げ、衆議院選挙、リニア中央新幹線の着工など、2014年12月の日本の出来事を振り返る。

1

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、日本国債の格付けを最上位から4番目の「Aa3」から「A1」に1段階引き下げ。安倍政権の消費再増税の先送りなどを受けて、財政赤字の削減目標が達成できるかどうか、不確実性が高まったと判断した。同社による日本国債の格下げは約3年4カ月ぶりで、「A1」は中国や韓国を下回り、イスラエルやチェコ、オマーンなどと同水準。

今年話題になった言葉を選ぶ「2014ユーキャン新語・流行語大賞」が発表された。大賞は安倍政権が行使容認を閣議決定した「集団的自衛権」と、お笑いコンビ・日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ」。トップ10には、ディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌から「ありのままで」、働く女性が妊娠・出産を理由に嫌がらせを受ける「マタハラ」などが入った。

3

小惑星探査機「はやぶさ2」=2014年8月31日、神奈川県相模原市の宇宙航空研究開発機構相模原キャンパス(時事)

小惑星探査機「はやぶさ2」を載せたH2Aロケット26号機が鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。はやぶさ2は、2010年6月に小惑星「イトカワ」から微粒子を持ち帰った「はやぶさ」の後継機。2018年夏に地球と火星の間にある小惑星「1999JU3」に到着後、約1年半にわたって試料の採取などを行い、地球には2020年末に帰還する予定。H2Aロケットの打ち上げ成功は2007年の7号機以降20回連続となり、成功率は96%を超えた。

10

2014年のノーベル賞授賞式がスウェーデンのストックホルムで開かれ、青色発光ダイオード(LED)の開発で物理学賞に選ばれた赤崎勇・名城大教授、天野浩・名古屋大教授、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授がカール16世グスタフ・スウェーデン国王からメダルと賞状を授与された。日本人のノーベル賞受賞者は2012年の山中伸弥・京都大教授(医学生理学賞)以来2年ぶりで、合わせて22人になる。

ノーベル賞の授賞式を終え、メダルを手に記念撮影に応じる(左から)赤崎、天野、中村の各氏=2014年12月10日(時事)

防衛や外交など、安全保障に関わる機密情報を「特定秘密」に指定して保護する特定秘密保護法が施行された。秘密を漏らした公務員や民間業者に最高で懲役10年の刑罰が科されるなど、情報漏えいには厳しい措置が取られる。特定秘密保護法は昨年12月に成立し、「国民の知る権利が侵害される」との懸念が出ていた。

12

今年1年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」に「税」が選ばれ、京都市の清水寺で森清範貫主が揮毫した。「今年の漢字」は1995年から日本漢字能力検定協会が一般から応募しているもので、今年で20回目。1位の「税」は、消費税率が引き上げられたことなどから選ばれた。2位は「熱」、3位は「嘘」で、4~10位は「災」「雪」「泣」「噴」「増」「偽」「妖」だった。

13

スペインのバルセロナで行われたフィギュアスケートのグランプリファイナル・男子シングルで羽生結弦選手が優勝し、日本人男子で初の2連覇を果たした。羽生選手は11月8日の中国大会で他の選手と衝突して負傷し、11月末のNHK杯は4位に終わっていた。無良崇人選手は5位、町田樹選手は6位、女子シングルで初出場した本郷理華選手は6位だった。

14

第47回衆議院選挙が投開票され、定数475(小選挙区295、比例代表180)のうち、自民党が291議席、連立を組む公明党が35議席を獲得。与党の圧勝で安倍晋三首相が長期政権への足場を固めた一方で、民主党は73議席にとどまった。10月に関連団体の資金処理問題で経済産業相を辞任した小渕優子氏、公職選挙法違反の疑いを指摘されて法相を辞任した松島みどり氏は当選。民主党代表の海江田万里氏、元みんなの党代表の渡辺喜美氏、次世代の党最高顧問の石原慎太郎氏は落選した。投票率は戦後最低だった前回の59.32%を下回り、52.66%だった。

15

トヨタ自動車が世界初となる燃料電池車(FCV)の「MIRAI(ミライ)」の市販を開始。FCVは燃料の水素に空気中の酸素を反応させてできた電気で走り、走行中に二酸化炭素や排ガスを出さないため、「究極のエコカー」と言われる。生産台数は年700台で、来夏以降は米欧への輸出も始める計画。価格は消費税込みで723万6,000円。国の補助金を使えば約520万円で購入できる。

燃料電池車「ミライ」を披露するトヨタ自動車の加藤光久副社長=2014年11月18日、東京都江東区(時事)

サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督が、スペイン一部リーグ、サラゴサの監督を務めていた2011年に八百長に関わった疑いがあるとして、試合に出場した選手やサラゴサの元幹部ら40人とともにスペインの検察当局から告発された。アギーレ監督は関与を否定している。

17

東海旅客鉄道(JR東海)が、2027年に品川―名古屋間で開業を目指すリニア中央新幹線の建設工事に着手。品川と名古屋の両駅で安全祈願式が開かれた。開通すると所要時間は最短で40分となり、現在の東海道新幹線(88分)の半分以下になる。ルートの86%はトンネルとなり、大量に出る残土の処理や南アルプスを貫く難工事など、課題も多い。

19

STAP細胞の研究不正をめぐる問題で、細胞の有無を確かめる検証実験を進めてきた理化学研究所が、来年3月末まで予定されていた実験の打ち切りを発表。STAP細胞の作製に関する論文の筆頭著者である小保方晴子研究員が11月末まで取り組んできた検証実験でSTAP細胞を再現できず、小保方氏以外の研究員による実験でも細胞を作れなかった。論文2本は今年1月30日付の英科学誌「ネイチャー」に掲載されたが、その後、内容の不正が発覚。7月に2本とも撤回されていた。小保方氏は21日付で理研を退職した。

20

JR東京駅(東京都千代田区)が1914年の開業から100周年を迎えた。東京駅は首都の主要駅であり、日本の近代化の象徴。この日は開業100周年記念の「Suica(スイカ)」1万5000枚が限定販売される予定だったが、購入希望者が殺到したため、約8000枚を売った時点で販売が打ち切られるなど混乱した。

22

中央教育審議会(安西祐一郎会長)が、大学入試改革について下村博文・文部科学相に答申。「1点刻み」のペーパー試験での選抜に代え、論文や面接を使った多面的総合評価への移行を求める内容で、実現すれば従来の入試観を転換する大改革となる。新制度は2021年春入学者からの導入を目指す。

23

維新の党の橋下徹共同代表(大阪市長)が「大阪都構想実現に専心したいのでいったん職を退きたい」として共同代表を辞任。松井一郎幹事長(大阪府知事)も辞任した。両氏は2015年春の統一地方選(大阪府議選、大阪市議選)対策に集中し、選挙後に復帰する見通し。江田憲司共同代表が党代表に、松野頼久代表代行が党幹事長に就任した。

24

第188特別国会が召集され、衆参両院での首相指名選挙の結果、安倍晋三首相が第97代首相に選出された。第3次安倍内閣は江渡聡徳防衛相が「政治とカネ」をめぐる問題を理由に再任を固辞したため、首相は後任に自民党の中谷元・元防衛庁長官を起用。残りの閣僚17人は再任。

26

理化学研究所の調査委員会が、STAP細胞論文をめぐる問題の最終報告書を発表。論文でSTAP細胞の根拠とされた細胞は、ES細胞(胚性幹細胞)だったと結論付けた。ES細胞の混入については故意なのか過失なのか、誰が行ったかは「決定できなかった」としている。調査委はこのほか、新たに2つの図表を小保方晴子・元研究員の捏造(ねつぞう)と認定。共著者らにも重大な責任があると指摘した。

30

東京株式市場は「大納会」のこの日、日経平均株価が大幅続落、前日比279円07銭安の1万7450円77銭を付けて取引を終えた。ギリシャの政治的混乱を嫌気し、売り注文が先行した。この1年で日経平均は7.12%上昇し、年末の終値としては15年ぶりの高値となった。

この記事につけられたタグ:
  • [2015.01.05]
関連記事
このシリーズの他の記事

ピックアップ動画

最新の特集

バナーエリア2
  • nippon.comコラム
  • in the news
  • シンポジウム報告