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訪日外国人の消費が初めて4兆円を突破-2017年

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・2017年の訪日外国人消費額は4兆4162億円
・前年比17.8%増、初めて4兆円の大台に乗せる
・1人当たり消費額は15万3921円で、2年連続減

1人当たり消費額は2年連続で減少

観光庁の発表によると、2017年に日本を訪問した外国人旅行者が買い物および宿泊などで消費した金額(確報)は、1年前に比べ17.8%増の4兆4162億円となり、5年連続で過去最高を更新した。4兆円の大台に乗せたのは初めて。同年の訪日外国人数は前年比19%増の延べ2869万人となり、人数増が総消費額の増加につながった。ただ、日本政府は2020年の総消費額8兆円を目標として掲げており、まだ道半ばといったところだ。

総消費額の国・地域別内訳は中国が全体の約4割を占める1兆6947億円(前年比14.9%増)でトップ。台湾の5744億円(同9.5%増)、韓国5126億円(同43.3%増)がこれに続く。

一方、1人当たり消費額は前年比1.3%減の15万3921円と2年連続で減少している。1人当たり消費額を国・地域別にみると、トップ3の中国(前年比0.5%減の23万円)、オーストラリア(同8.5%減の22.6万円)、スペイン(同5.2%減の21.3万円)がいずれも減少した。しかし、英国、フランスが新たに20万円台に乗せた。

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