ニッポンの城

【日本100名城®】岩手県・盛岡城

歴史

盛岡城は北上川と中津川の合流地点に築かれた、東北地方には珍しい総石垣造りの城として知られる。かつてこの地を治めた南部氏の居城として、現在の盛岡市の礎となった。

岩手県・盛岡城

  • 築城年:1598年
  • 初代城主:南部信直(なんぶ・のぶなお)
  • 主な見どころ:本丸天守台などの石垣、石川啄木の歌碑
  • 料金: 無料
  • 所在地:盛岡市内丸1-37
  • 公式HPなど:盛岡城跡公園

石川啄木が短歌に詠んだ「不来方のお城」

盛岡城は、戦国時代終盤の16世紀末から徳川幕府が滅びる18世紀半ばまで、盛岡藩(現在の岩手県中部から青森県東部)を治めた南部氏の居城。初代藩主の南部信直が北上川と中津川の合流地点に城の建設を計画した。工事は36年間にわたって続けられ、2代目の利直(としなお)が完成させた。当時の建物は残っていないが、城の周辺で産出した花崗岩(かこうがん)の石垣が有名で、工事の年代に積み上げ方の違いを見ることができる。現在は「盛岡城跡公園」として整備されており、春は桜、秋は紅葉が楽しめる市民の憩いの場となっている。

また、盛岡城が築かれる前、この地域は「不来方」(こずかた)と呼ばれていた。岩手県出身の歌人石川啄木の短歌「不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心」はよく知られており、城内に歌碑も残されている。

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バナー写真:盛岡城跡公園(PIXTA)

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