ニッポンの城

【日本100名城®】静岡県・駿府城

歴史

駿府城は徳川家康が自らの居城として築いた城。当時の建物は残っていないが、近年の発掘調査で、天守台の大きさが日本最大だったことが判明した。

静岡県・駿府城

  • 築城年:1585年
  • 初代城主:徳川家康(とくがわ・いえやす)
  • 主な見どころ:東御門、辰巳櫓(たつみやぐら)、坤櫓(ひつじさるやぐら)=以上復元=、天守台(発掘調査中)
  • 料金:共通券360円(大人)
  • 所在地:静岡市葵区駿府城公園1-1
  • 公式HPなど:駿府城公園

日本最大の天守台が残る天下人の城

駿府城は、今川氏の館があった跡地に、徳川家康が1585年に自らの居城とするため築き、1603年に征夷大将軍として江戸に幕府を開くまで本拠地とした。1605年に息子の秀忠(ひでただ)に将軍職を譲ると、駿府に戻り、城の拡張、城下町の整備、安倍川の治水事業などに取り組み、1608年に本丸御殿、1610年に天守が完成した。1616年の家康の死後、3代将軍家光(いえみつ)の弟、忠長が城主となったが、さまざまな問題行動を理由に切腹に追い込まれた。その後は、駿府城に城主は置かれず、幕府が城代を派遣する形となった。1635年の火災により、天守などほとんどの建物が焼失した。櫓や門などは再建されたが、天守は再建されず、建物の規模も縮小されていった。

第2次世界大戦後、駿府城は静岡市の所有になり、公園として整備され、市民の憩いの場として親しまれてきた。1989年に辰巳櫓、1996年に東御門、2014年に坤御門が復元された。また、2016年に始まった天守台の発掘調査により、駿府城の天守台は、西辺約68メートル、北辺約61メートルだったことが確認され、日本一の大きさであることが判明した。

発掘調査中の駿府城天守台(PIXTA)
発掘調査中の駿府城天守台(PIXTA)

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