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【日本100名城®】島根県・月山富田城

歴史

月山富田城(がっさんとだじょう)は、標高190メートルの月山の山頂付近に大小さまざまな砦(とりで)を築いた大規模な山城。断崖絶壁の上に建てられ、15~16世紀の戦国時代は難攻不落の名城とうたわれた。

島根県・月山富田城

  • 築城年:1150年代後半
  • 初代城主:平景清(たいらの・かげきよ)
  • 主な見どころ:千畳平(せんじょうひら)、山中御殿平(さんちゅうごてんひら)など
  • 料金:無料(安来市立歴史資料館210円)
  • 所在地:島根県安来市広瀬町富田
  • 公式HPなど:月山富田城跡(安来市観光ガイド)

難攻不落を誇った日本最大級の山城

月山富田城は1156~59年ごろに、平家の武将・平景清が築城したと伝えられている。難攻不落の名城として知られるようになったのは、15世紀に尼子(あまご)氏が入城してから。尼子氏は地の利を生かした戦いを展開し、毛利氏、大内氏といった有力大名の攻撃を退けたものの、1566年に毛利氏の兵糧攻めで落城した。徳川幕府の下で、堀尾忠氏(ほりお・ただうじ)が城主となったが、1611年に堀尾氏が松江城に移ったため廃城になった。

当時の建物は残っていないが、山の上に石垣を積み上げ整地して城主の居館を建設した「山中御殿平」や、兵士が勢ぞろいする広場として使われた「千畳平」の跡を見ることができる。麓の安来市立歴史資料館では城の歴史の紹介や、ジオラマ模型を展示している。資料館から山頂の城まではハイキングコースが整備されているが、急勾配の難所が多く、難攻不落といわれた理由が体感できる。

島根県の城

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バナー写真:月山富田城跡(PIXTA)

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