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【日本100名城®】島根県・津和野城

歴史

津和野城は、13世紀末の鎌倉幕府が元寇(げんこう)の襲来に備えて築いたと伝えられる。17世紀に高石垣を持つ近世城郭に整備された。秋から冬の気候条件が整った朝には、雲海に浮かぶ「天空の城」のように見えるという。

島根県・津和野城

  • 築城年:1295年、1605年
  • 初代城主:吉見頼行(よしみ・よりゆき)、坂崎直盛(さかざき・なおもり)
  • 主な見どころ:人質櫓(やぐら)跡、三段櫓跡など
  • 料金:津和野城跡観光リフト往復700円(中学生以上)
  • 所在地:島根県津和野町後田
  • 公式HPなど:津和野城跡(津和野町観光協会)

高石垣だけが残る天空の城

津和野城は、標高362メートルの霊亀山(れいきさん)の上に築かれた山城で、山麓からの比高は約200メートル。最初は、13世紀末の鎌倉幕府の武将、吉見頼行が元寇の襲来に備えて築いたと伝えられる。その後、17世紀に入り、徳川幕府の命で坂崎直盛が城主となり、高石垣を持つ近世城郭として大改修を行った。1874年の明治政府の廃城令で城の建物は取り壊されたが、現在も段状に連なる壮大な高石垣を見ることができる。

日中は山頂の城跡近くまでリフトが運航されている。週末の夜間には城跡のライトアップが行われており、日中とは違う姿を楽しめる。また、秋から冬に気候条件が整うと早朝に霧が発生し「天空の城」のように見えるという。

雲海と津和野城跡(PIXTA)
雲海と津和野城跡(PIXTA)

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バナー写真:津和野城跡(PIXTA)

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