ニッポンの城

【日本100名城®】広島県・広島城

歴史

広島城は、中国地方の覇者として知られる毛利氏が広島の町を政治・経済の中心地とするために築いた平城。20世紀まで残っていた天守や櫓(やぐら)は原爆で焼失したが、市民の要望で再建された。

広島県・広島城

  • 築城年:1589年
  • 初代城主:毛利輝元(もうり・てるもと)
  • 主な見どころ:表御門(おもてごもん)・御門橋(ごもんばし)・平櫓(ひらやぐら)・多聞櫓(たもんやぐら)・太鼓櫓(たいこやぐら)=復元=など
  • 料金:天守閣観覧料370円(大人)
  • 所在地:広島市中区基町21番1号
  • 公式HPなど:広島城

中国地方の覇者・毛利氏の名城

16世紀に中国地方の大半を支配した戦国武将、毛利元就(もとなり)の跡を継いだ孫の輝元は、豊臣秀吉の大阪城を見学して、城下町と一体化した政治・経済の中心地として機能する城の必要性を感じ、築城に着手したといわれている。太田川の三角州という軟弱な地盤のため、工事は難航。1599年にようやく完成したものの、翌1600年の関ケ原の戦いに西軍の総大将として参戦した輝元は、徳川家康に敗北。現在の山口県に領地替えとなり、新たな本拠地として萩城を造ることになった。

広島城は19世紀後半の明治維新以降、広島県庁や陸軍の施設として使われるようになった。この時代に、数多くの城が廃城となり天守が取り壊されたが、広島城の天守は1931年に国宝に指定され、多くの建物が江戸時代のままの姿が残されていた。しかし、1945年8月の原爆投下により、全てが焼失した。1958年に、鉄筋コンクリート造りで外観を復元した天守が広島城郷土館として開館。1990年代には複数の門や櫓が、木造の江戸時代の姿に復元された。

広島県の城

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バナー写真: 広島城天守閣(PIXTA)

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