一期一会のデジタルアートに出会う「チームラボボーダレス」:”光の彫刻”が新作を引っ提げて再開
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世界が注目する没入型ミュージアム
アート集団チームラボが手掛ける「チームラボボーダレス」は2018年6月に東京・お台場で開館。翌年には来館者数219万人を突破し、当時のギネス世界記録を更新した。24年2月に麻布台ヒルズへ移転した後もその勢いは衰えず、2年間で324万人以上が来館。うち7割を外国人客が占め、北米や豪州をはじめ170以上の国と地域からゲストを迎える世界的観光スポットとなっている。

無数の球体が呼応し合って輝く「Bubble Universe」。移転後に初公開された代表作

全面鏡張りの空間で無数の光の点が立体彫刻を生み出す「Infinite Crystal World」
人々を魅了してやまない理由が、圧倒的な“イマーシブ(没入)体験”。プロジェクション映像や音響、時には香りまでが空間を埋め尽くし、鑑賞者の存在や動きに影響を受けて刻一刻と変化する。鏡張りの空間に広がる球体は人が近づくと光を放ち、デジタルのチョウに触れれば花びらになって舞い落ちる。「二度とは同じ瞬間に出会えないアート」を目当てに、リピーターが後を絶たないのだ。
チームラボボーダレスのコンセプトは、作品同士が“境界を持たない”というもの。その象徴が展示空間を自由に越境する3本足のカラス(ヤタガラス)だ。ミストに動植物が浮かび上がる「溶け出す光」の空間や、輝くクリスタルで満たされた「Infinite Crystal World」など、部屋から部屋へと自由に飛び回り、それぞれの作品の一部となる。

花々の風景が鑑賞者に影響されながら変化し続ける「花と人、コントロールできないけれども共に生きる」

「滝」の空間に「人と花」が移動。壁面を舞うカラスの軌跡もアートに
非日常にどっぷり浸るアート体験
今夏の目玉は、壁や天井から無数の光線を照射して立体物を生み出すアート空間「Light Sculpture - Flow」の再オープン。システムや演出がアップデートされ、2つの新作シリーズが追加された。再開を記念して10月8日まで特別展「宇宙の非対称性について」を開催。実体を持たない構造物が色と形を変え、現実空間と虚像の境界線が溶けるような視覚体験を堪能できる。
「地図のないミュージアム」をうたう同館に順路はない。暗がりの通路で不思議な生き物に出会ったり、隠し部屋のような展示空間に迷い込んだりするのも醍醐味(だいごみ)だ。歩き疲れたら館内の「EN TEA HOUSE - 幻花亭」に立ち寄り、抹茶にデジタルの花が咲く“飲むアート”で一服しよう。
自分だけのアートを発見しに何度でも訪れたい。

色を変え動き続ける光の彫刻を鑑賞する「Light Sculpture - Flow」

ホタルが遊ぶ、稲穂が揺れる…里山の四季に没入する「地形の記憶」

江戸中期の絵師・伊藤若冲の動植物をモチーフにした「Nirvana」

抹茶やアイスが楽しめる「EN TEA HOUSE - 幻花亭」。茶器に花が浮かび上がる
森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
- 所在地:東京都港区虎ノ門5-9 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB B1
- 開館時間:午前8時30分~午後9時(変更あり) ※最終入館は閉館の1時間前まで
- 定休日:不定休
- 入館料金:大人(18歳以上)3600円〜 ※曜日や時間帯によって変動
*事前日時指定予約制。詳細は公式サイトを参照
取材・文・撮影=ニッポンドットコム編集部


