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37.5度なくても、息苦しさや強いだるさで電話を! : 厚労省が新型コロナ相談の目安を見直し

医療・健康 社会

厚生労働省は、新型コロナウイルス感染に関する相談・受診の目安について、従来からの「37.5度以上の発熱が4日以上続く」の記述を削除し、新たな指針を公表した。発熱から4日間「感染したかも…」とおびえて過ごすのではなく、早めに相談することで重症化を回避するのが狙い。ただし、くれぐれも、いきなり保健所や医療機関に出向くのではなく、まずは電話で相談を。

厚生労働省は2月に「37.5度以上の発熱が4日以上続く場合」などを例示した受診・相談の目安を公表した。この印象が強いために、感染が疑われるのに相談を控えたり、逆に相談の電話をしても「基準を満たしていない」と門前払いされ、診察やPCR検査までたどりつけないケースが多発していた。

重症化を避けるためにも、感染が疑われる場合には早めに相談することが重要として、数値基準を外した新基準を公表した。

相談の目安

息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(けん怠感)、高熱などの強い症状のいずれかがある場合

高齢者や基礎疾患など重症化リスクのある人で、発熱やせきなどの比較的軽いかぜの症状がある場合

・糖尿病、心不全、呼吸器疾患のある人や人工透析、免疫抑制剤や抗がん剤治療を受けている人は重症化しやすいと言われている

・妊娠中の人も念のため、重症化しやすい人と同様、早めに相談を

比較的軽い風邪の症状が続く場合(4日以上や、強い症状と思う場合は必ず相談)

相談は「帰国者・接触者相談センター」に電話で

相談は各地域の保健所内に設置されている「帰国者・接触者相談センター」へ、電話で。地域によっては、医師会や診療所などで相談を受け付けているケースもある。相談先の電話番号は自治体のウェブサイトなどで調べることができる。

感染を拡大しないためにも、かかりつけ医がある場合でも、いきなり医療機関を受診するのではなく、まずは電話で相談!

訪日旅行者向けの問い合わせ先

日本政府観光局のJapan Visitor Hotline(365日、24時間)は、新型コロナウイルスについての問い合わせにも応じ、発熱や呼吸器症状等がある場合には、外国語で対応してくれる具体的な医療機関を案内し、受診することなどを勧奨している。

電話番号 : 050-3816-2787

対応言語 : 英語、中国語、韓国語、日本語

バナー写真 : PIXTA

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