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北海道強すぎる! 魅力度13年連続で首位 : 茨城、再び最下位に転落

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ブランド総合研究所の地域ブランド調査は、北海道の強さが際立つ例年の傾向は変わらないが、多くの自治体で魅力度や観光意欲度が大幅に上昇している。新型コロナウイルスの流行以降、県境をまたぐ移動を厳に慎むように求められ続け、「旅に出たい!」「せめて、お取り寄せで名産品を食べたい」といった切なる思いが、地域への関心につながったとみられる。

民間調査会社ブランド総合研究所の「地域ブランド調査2021」で、全国で最も魅力的な都道府県は北海道だった。都道府県が調査対象となった09年から13年連続で1位。「観光意欲度」「(地域産品の)食品想起率」でもトップだった。2位は13年連続で京都府。トップ10圏外だった長崎県が8位に浮上、神奈川県が5位から6位に順位を落とすなど、一部で順位に変動はあったが、トップ10の顔ぶれはほぼ同じ。(10位は同ポイントで2県のため、トップ10には11自治体がランクイン)

都道府県別ランキングで下位3県は、45位埼玉県、46位佐賀県、47位茨城県だった。2020年に順位を5つ上げて42位となり悲願の最下位脱出を果たした茨城県だが、再び転落。20年最下位だった栃木県は41位に順位を上げた。

都道府県の魅力度ランキング

順位 都道府県 魅力度
1(1) 北海道 73.4 (60.8)
2(2) 京都府 56.4 (49.9)
3(3) 沖縄県 54.4 (44.1)
4(4) 東京都 47.5 (36.4)
5(6) 大阪府 42.0 (31.9)
6(5) 神奈川県 40.0 (34.7)
7(9) 福岡県 37.5 (29.6)
8(11) 長崎県 33.9 (25.9)
9(7) 奈良県 33.4 (30.6)
10(8) 長野県 32.5 (30.5)
10(10) 石川県 32.5 (29.2)

出所 : 第16回「地域ブランド調査2021」
順位欄と魅力度指数欄の()は前年値

市区町村の魅力度では札幌市が9年ぶり7度目の1位に返り咲いた。函館市は僅差で2位。さらに、小樽市、富良野市がトップ10に入っており、北海道のブランド力の高さを見せつけた。軽井沢は居住意欲度が高まり、前年20位から8位に大きくジャンプアップした。ブランド総合研究所では、「軽井沢はワ―ケーションの対象として人気を集めている可能性がある」と分析している。

市区町村魅力度ランキング

1(2) 札幌市 63.9(51.3)
2(2) 函館市 62.8 (51.3)
3(1) 京都市 62.0 (51.9)
4(5) 小樽市 56.1 (46.9)
5(7) 鎌倉市 54.8 (44.6)
6(4) 横浜市 52.0 (48.1)
7(6) 神戸市 50.4 (44.8)
8(20) 軽井沢町 49.2 (33.3)
9(8) 金沢市 48.6 (43.8)
10(9) 富良野市 48.5 (43.7)

出所 : 第16回「地域ブランド調査2021」
順位欄と魅力度指数欄の()書きは前年値。北海道内の自治体をカラー表示した。

地域ブランド調査は2006年から毎年実施。全国の1000市区町村と47都道府県について、認知度、観光意欲、居住意欲、地域資源評価などを質問し、約3万5000人の回答を集計、数値化している。

バナー写真 : PIXTA

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