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またしても…北海道が14連覇―魅力度ランキング : 茨城最下位脱出、佐賀転落

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ブランド総合研究所の地域ブランド調査は、相も変わらず北海道の強さが際立つ結果となった。初の最下位となった佐賀県は伊万里焼、有田焼など日本を代表する陶磁器の産地。とろけるような舌ざわりの呼子のイカ、味も香りも最高級の有明海苔、香りが強くまろやかな味わいの嬉野(うれしの)茶とおいしいものもいっぱい。エンターテインメントとしてランキングを楽しみつつ、ランキングに振り回されずに自分にとって魅力ある場所を見つける旅に出てみては?11日から「全国旅行支援」もスタート。

地域ブランド調査2023年の結果はこちら

民間調査会社ブランド総合研究所の「地域ブランド調査2022」で、全国で最も魅力的な都道府県は北海道だった。都道府県が調査対象となった09年から14年連続で1位。「観光意欲度」「(地域産品の)食品想起率」などでもトップだった。2位は14年連続で京都府。前年に同点10位だった長野県が12位に順位を落としたほか、奈良県と長崎県の順位が入れ替わったが、トップ10の顔ぶれは基本的に同じ。

都道府県の魅力度ランキング トップ10

順位 都道府県 魅力度
1(1) 北海道 73.3(73.4)
2(2) 京都府 57.3(56.4)
3(3) 沖縄県 53.6(54.4)
4(4) 東京都 49.3(47.5)
5(5) 大阪府 43.2(42.0)
6(6) 神奈川県 41.6(40.0)
7(7) 福岡県 40.8(37.5)
8(9) 奈良県 36.9(33.4)
9(8) 長崎県 35.8(33.9)
10(10) 石川県 33.1(32.5)

出所 : 第17回「地域ブランド調査2022」
順位欄と魅力度指数欄の()は前年値

都道府県別ランキングの最下位は佐賀県。21年調査で最下位だった茨城県と順位が入れ替わった。順位の変動はあったものの、下位グループの顔触れも大きな変動はない。

44位(前年も同じ)の群馬県は今年のランキング発表に先駆けて、9月30日に70ページ超に及ぶ都道府県魅力度ランキングの「検証報告書」を公表。山本一太知事が「魅力度を適切に示すランキングとは言えないことが改めて判明した。県民、国民の皆さんに正しい理解を持って頂きたい」とけん制した。

都道府県の魅力度 ボトム5

順位 都道府県 魅力度
43(42) 山口県 15.4(15.6)
44(44) 群馬県 15.1(15.3)
45(45) 埼玉県 14.3(14.4)
46(47) 茨城県 13.5(11.6)
47(46) 佐賀県 13.2(12.8)

出所 : 第17回「地域ブランド調査2022」
順位欄と魅力度指数欄の()は前年値

市区町村の魅力度では札幌市が2年連続の1位。函館市が3位、小樽市が5位と北海道から3市がランクイン。

市区町村魅力度ランキング

1(1) 札幌市 63.9 (63.9)
2(3) 京都市 59.5 (62.0)
3(2) 函館市 58.7 (62.8)
4(6) 横浜市 56.1 (52.0)
5(4) 小樽市 55.8 (56.1)
6(7) 神戸市 55.7 (50.4)
7(5) 鎌倉市 52.1 (54.8)
8(9) 金沢市 50.9 (48.6)
9(12) 那覇市 49.8 (47.1)
10(11) 石垣市 49.4 (47.7)

出所 : 第17回「地域ブランド調査2022」
順位欄と魅力度指数欄の()書きは前年値。北海道内の自治体をカラー表示した。

地域ブランド調査は2006年から毎年実施。全国の1000市区町村と47都道府県について、認知度、観光意欲、居住意欲、地域資源評価などを質問し、約3万5000人の回答を集計、数値化している。

バナー写真 : PIXTA

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