臓器移植の待機者1万7000人超 : 希望がかなうのはわずか3%
健康・医療
死生観の違いだろうか。日本人は脳死を人の死として受け入れることに抵抗を持つ人が多く、日本は脳死臓器提供が極端に少ない。人口100万人あたりの提供者数はスペインや米国の50分の1以下にとどまっている。
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病気や事故で臓器の機能が低下した人にとって、臓器移植は生きる望みをつなぐ最有力の医療だ。臓器移植ネットワークの公表データによると、2024年度の移植数が662と初めて600を超えた。
1997年に臓器移植法が施行され、脳死と判定された人からの臓器提供も可能になった。「心停止後」に提供できる臓器は腎臓、膵臓(すいぞう)、眼球に限られるが、「脳死後」であれば心臓や肺、肝臓なども移植できる。
当初は「意思表示カード」などで本人があらかじめ脳死段階で提供する意思を書面で示しておくことが必要で、ドナーは多い年でも十数人程度にとどまっていた。2010年の改正法施行で、本人の意思表示がなくても、家族の承諾で提供できるようになった。同年以降、心臓、肺、肝臓の移植も増加している。
一方、2026年3月末時点の移植希望登録者数は1万7000人を超えており、移植実現数は3%台にとどまる。
23年度末時点の臓器ごとの登録者数と、24年度の移植数をグラフで示した。2つの数字が必ずしも対応しているわけではないが、希望が容易にはかなわない現実が読み取れる。
【資料】
- 日本臓器移植ネットワーク「臓器提供数 / 移植数」
バナー写真:2000年4月に新潟市の病院で行われた脳死患者からの腎臓移植手術[代表撮影](時事)

