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和洋中なんにでもアレンジ “組み合わせの妙”に納得!納豆料理コレクション

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伝統的な発酵食品として日本の食生活に根付いている納豆。ご飯にのせるだけでもおいしいけれど、現代的なメニューと組み合わせても意外とイケる。バリエーション無限な“納豆ワールド”へようこそ!

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→「納豆:独特のにおいと粘りが個性を放つ発酵食品

納豆ご飯

納豆に添付のタレ・からしをよく混ぜ、熱々のご飯にかけて頬張れば、それだけでごちそう!薬味は刻みネギやおろしショウガ、青のりなどが定番。「味変」するならマヨネーズや酢、ゴマ油などをちょい足し。キムチや生卵と合わせるのも人気。北日本では砂糖を加える地域もある。

納豆チャーハン

納豆の粘りがなくなるまで炒めるのがコツ。

(PIXTA)
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納豆巻き

キュウリを巻いた「かっぱ巻き」と双璧をなす、リーズナブルな寿司(すし)の代表格。スーパーやコンビニでも手軽に買える。

(PIXTA)
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ネバネバ丼

オクラ、山芋、メカブなど他のネバネバ食材と合わせると、食物繊維たっぷり、食べごたえたっぶりの一杯に。

(PIXTA)
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納豆そば/うどん/パスタ/もち

ご飯以外の主食とも相性抜群!好みの薬味をトッピングしてどうぞ。

納豆パスタ(PIXTA)
納豆パスタ(PIXTA)

納豆きつね

油揚げを開いて袋状にして、納豆を詰めて焼く。大豆製品同士のコンビは、おかずにも、おつまみにもなる。

(PIXTA)
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卵に包んで焼いた「納豆オムレツ」、カレーに添えた「納豆カレー」、食パンにのせた「納豆トースト」など、現代の食生活にマッチさせたアレンジメニューは多い。

ここからは、昔ながらの伝統食を紹介。

納豆汁

秋田県や山形県では、味噌(みそ)汁にすりつぶした納豆を入れるのが伝統的な調理法。手軽にするなら、ひきわり納豆や普通の納豆を使っても風味十分。

秋田県の納豆汁(写真提供:農林水産省「うちの郷土料理」)
秋田県の納豆汁(写真提供:農林水産省「うちの郷土料理」)

五斗(ごと)納豆

ひきわり納豆に塩と米麹(こうじ)を加えて二次発酵させた、山形県の郷土料理。見た目と塩辛さは味噌に近い。「雪割納豆」「こうじ納豆」との呼び名も。

山形県の雪割納豆(写真提供:農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」)
山形県の雪割納豆(写真提供:農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」)

そぼろ納豆

生産量で群を抜く茨城県で、納豆の糸引きがよくなかった時に、切り干し大根と一緒に塩漬けにしたのが始まり。保存のきく郷土食として今も食卓に並ぶ。「そぼろ」がなまって「しょぼろ」納豆とも。

茨城県のそぼろ納豆(写真提供:農林水産省「うちの郷土料理」)
茨城県のそぼろ納豆(写真提供:農林水産省「うちの郷土料理」)

ちなみに「甘納豆」は、豆を甘く煮て乾燥させた和菓子。麹(こうじ)で発酵させる塩辛納豆に見た目が似ていることから名づけられた。においも粘りもないのでご安心を。

調査・構成:イー・クラフト

バナー写真:納豆ご飯(PIXTA)

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