【動画】飾り巻きずし[お魚編]:見ても食べても楽しい応用版巻きずし
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インスタ映えする巻きずし作りに挑戦
和食が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたのは2013年12月のこと。それよりもずっと前から、和食は低カロリーで健康的な食事として世界的なブームを巻き起こしていた。中でも、すしは日本人にも海外の和食ファンにも大人気だ。
「すし」と言えば、多くの人が思い浮かべるのは「しゃり」の上に「ネタ」が載った握りずしだが、江戸時代頃に上方(京都、大阪など現在の関西地方)から全国に広まったとされる巻きずしは、地域によって巻き込む具材が異なったり、冷蔵庫のありあわせの食材で家庭の味を出したりとバリエーション豊富。最近では、巻きずしの応用編として、断面が花や動物の図柄になるように工夫した「飾り巻きずし」がインスタ映えフードとして注目されている。
寿司インストラクター協会(JSIA)認定の飾り巻き寿司1級インストラクターで、2018年度の巻寿司大使も務める八幡名子さんに、かわいくて楽しい巻きずしを作ってもらった。
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“巻きずしの巻きずし”が“魚”に
基本の巻きずしはノリに酢飯を広げて中央に具材を置き、巻きすを使ってキュッと固く巻いたもの。飾り巻きずしは、いわば「巻きずしの巻きずし」。色付けした酢飯や具材をノリで巻いて図柄のパターンを作成しておき、最後に何本かの巻きずしをグルリとひとまとめに大きく巻いたものだ。
「お魚巻きずし」は、「頭」となる三角形の巻きずし、「胴体のうろこ」になる細くて丸い巻きずし、「しっぽ」となる平たい巻きずしを準備する。今回はカレーの着色用としておなじみの香辛料のターメリックで黄色の酢飯を準備した。出来上がりの図柄をイメージしながら外側の輪郭線になるノリの上に順にパーツを重ねていく。隙間部分を白い酢飯で埋めて外側のノリで全てのパーツをまとめる。
完成した巻きずしを包丁でカットして断面が現れる瞬間は大人でも心が躍る。最後に、黒い豆(今回は黒千石大豆を炒ったもの)を使って、魚に目を入れれば完成。青い海をイメージしたガラスの皿に盛りつけた。
うろこ部分の細い巻きずしには、実は、塩もみした薄切りのニンジンを一緒に巻いているのだが、カットしてみると、うろこがキラリと光ってみえるような効果を発揮していた。さらに、食べる時には、野菜のシャキッとした食感が加わるのも楽しい。
飾り巻きずしには、マグロのトロやイクラなど高級食材は必要ない。ちょっとしたアイデアと遊び心があれば、冷蔵庫にある有り合わせの食材で楽しめる巻きずしの世界、ぜひ、お試しあれ。
●材料
- ノリ
- ニンジン(薄くスライスし、塩もみしたもの)
- 酢飯(ターメリックで黄色に着色したもの)
- 黒大豆(黒千石大豆を炒ったもの)
※詳しい作り方は動画でご覧ください
取材・文・写真=ニッポンドットコム編集部
動画=野口 香織
(バナー写真=お魚の飾り巻きずし)