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2021年8月 日本の出来事

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東京五輪が閉幕、新型コロナウイルス感染拡大で21都道府県に緊急事態宣言、東京パラリンピックが開幕など、2021年8月の日本の出来事を振り返る。

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東京五輪の体操男子あん馬で、萱和磨が銅メダルを獲得した

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東京五輪の体操女子ゆかで村上茉愛が銅、レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級で文田健一郎が銀を獲得した。

政府は、神奈川、埼玉、千葉、大阪の4府県に緊急事態宣言を発令した。期限は8月31日まで。発令中の東京、沖県と合わせ緊急事態宣言は6都府県に拡大。

関西電力は、運転開始から40年を超える高浜原発1号機(福井県高浜町)を2023年6月に再稼働すると発表した。

3

東京五輪のボクシング女子フェザー級で入江聖奈が、体操男子鉄棒で橋本大輝がそれぞれ金メダルを獲得した。レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級では屋比久翔平が銅に輝いた。

茂木敏充外相は、東南アジア諸国連合(ASEAN)とのオンライン外相会議に出席した。コロナ感染が拡大するASEAN各国に、ワクチン提供などの支援に取り組む考えを示した。

4

東京五輪のスケートボード女子パークで、四十住さくらが金、開心那が銀に輝いた。ボクシング女子フライ級で並木月海が銅、レスリング女子62キロ級で川井友香子が金を獲得した。

東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国と米国、中国、日本などによる東アジアサミット(EAS)外相会議が、テレビ会議形式で開かれた。茂木敏充外相は、ミャンマーに派遣する特使にブルネイのエルワン第2外相が任命されたことについて、活動の全面的支援を表明した。

総務省は、住民基本台帳に基づく2021年1月1日現在の日本人の総人口を公表した。前年比42万8617人(0.34%)減の1億2384万2701人で、12年連続で減少した。外国人住民も5万5172人減って281万1543人となり、14年以来7年ぶりに減少。

5

東京五輪のボクシング男子フライ級で田中亮明が銅、競歩男子20キロで池田向希が銀、山西利和が銅、レスリング女子57キロ級で川井梨紗子が金を獲得した。空手女子形で清水希容が銀、卓球女子団体では石川佳純、伊藤美誠、平野美宇が銀に輝いた。

女子レスリングで姉妹揃って金メダルを獲得し、笑顔を見せる姉の川井梨紗子(右)と妹の友香子=2021年8月5日、千葉・幕張メッセ(時事)
女子レスリングで姉妹揃って金メダルを獲得し、笑顔を見せる姉の川井梨紗子(右)と妹の友香子=2021年8月5日、千葉・幕張メッセ(時事)

イタリアのトリエステで開かれていた20カ国・地域(G20)デジタル相会合は、共同宣言を採択した。宣言は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の恩恵が国や産業、企業の間で不均等に広がっていることを指摘。大企業と中小零細企業の間で格差が生じているため、支援の必要性を強調した。

6

東京五輪の卓球男子団体で、水谷隼、張本智和、丹羽孝希が銅、空手男子形で喜友名諒が金を獲得した。レスリング女子53キロ級で向田真優が金、スポーツクライミング女子で野中生萌が銀、野口啓代が銅をつかんだ。

広島と長崎への原爆投下から76年を迎えた。広島市中区の平和記念公園では市主催の平和記念式典が開かれた。被爆者や遺族、菅義偉首相ら751人が参列。9日には長崎市松山町の平和公園で市主催の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開かれ、被爆者や遺族、菅首相ら約500人が参列した。

新型コロナウイルスの国内感染者が、累計で100万人を超えた。

厚生労働省は、年金特別会計の2020年度収支決算を発表した。時価ベースで見ると、厚生年金が34兆7825億円、国民年金が1兆9683億円のそれぞれ黒字で、黒字幅はいずれも過去最高。厚生年金は2年ぶり、国民年金は3年ぶりに黒字に転じた。

「フジ三太郎」などの4コマ作品で知られる漫画家のサトウサンペイさんが7月31日に死去したことが分かった。91歳。

7

東京五輪の野球で侍ジャパンが金メダルを獲得。ゴルフ女子で稲見萌寧が銀、レスリングでは男子フリースタイル65キロ級で乙黒拓斗が、女子50キロ級で須崎優衣がそれぞれ金をつかんだ。空手男子組手75キロ超級で荒賀龍太郎が銅に輝いた。

8

東京五輪の自転車女子オムニアムで梶原悠未が、バスケットボール女子のAKATSUKI FIVEがそれぞれ銀メダルを獲得した。

第32回夏季オリンピック東京大会は、東京・国立競技場で閉会式が無観客で行われ、17日間の大会の幕を閉じた。新型コロナ感染拡大で1年延期され、ほとんどの会場が無観客で開催。日本は過去最多となる58個のメダルを獲得した。

閉幕を告げる花火と「ARIGATO」の文字=2021年8月8日、東京・国立競技場(時事)
閉幕を告げる花火と「ARIGATO」の文字=2021年8月8日、東京・国立競技場(時事)

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第103回全国高校野球選手権大会は、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開会式が行われた。昨年の第102回大会は新型コロナ感染拡大により中止となり、2年ぶりの開催。

開会式で整列した各校の選手=2021年8月10日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場(時事)
開会式で整列した各校の選手=2021年8月10日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場(時事)

13

日本付近で停滞する前線の影響で、西日本を中心に記録的な大雨となった。雨は14日も続き、広島、長崎、佐賀、福岡の4県に大雨特別警報が出された。長崎県では土砂崩れが発生し、犠牲者が出た。

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政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれた。天皇、皇后両陛下や菅義偉首相、遺族らが参列。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参列者の数を減らして行われた。

16

東京パラリンピックの観客の扱いをめぐり、政府と大会組織委員会、東京都、国際パラリンピック委員会(IPC)の各代表による4者協議が行われ、競技が実施される東京都と千葉、埼玉、静岡3県の全会場を無観客とすることが決まった。

内閣府は2021年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値を発表した。実質で前期比0.3%増、年率換算で1.3%増だった。2四半期ぶりのプラス成長。

19

トヨタ自動車は、国内外の工場での生産について、9月分を36万台減らす大規模な生産調整を行うと発表した。計画比4割の減産となる。新型コロナウイルスの感染拡大でベトナム、マレーシアなどからの部品供給が滞っているため。

アクションスターとして活躍し、海外でも知られた俳優の千葉真一さんが新型コロナウイルスに伴う肺炎により死去した。82歳。

20

政府は、茨城、栃木、群馬、静岡、京都、兵庫、福岡の7府県への緊急事態宣言を発令した。期間は9月12日まで。宣言を発令中の東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、沖縄の6都府県は、期限を8月末から9月12日に延長した。

みずほ銀行とみずほ信託銀行は、システム障害により一時、全国の店舗窓口で振り込みや入出金ができなくなった。みずほ銀では2月末から4回のシステム障害が発生し、6月に再発防止策を発表していた。

上方落語家の重鎮で、バラエティー番組などでも活躍した笑福亭仁鶴さんが17日、死去したことが分かった。84歳。

22

茂木敏充外相は、イランのライシ新大統領と首都テヘランで初めて会談した。茂木氏は反米保守強硬派で知られるライシ氏に対し、6月を最後に中断している米欧諸国などとの核合意をめぐる交渉への早期復帰を促した。

24

第16回夏季パラリンピック・東京大会は、無観客の東京・国立競技場で開会式が行われた。9月5日までの13日間、障害のある選手によるスポーツの祭典が開幕した。新型コロナ感染拡大の影響で、1年延期されての開催。

東京パラリンピックでともされた聖火=2021年8月24日、東京・国立競技場(時事)
東京パラリンピックでともされた聖火=2021年8月24日、東京・国立競技場(時事)

一般市民が殺傷された4つの事件で、殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪に問われた特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)のトップ野村悟被告に対し、福岡地裁は求刑通り死刑を言い渡した。

25

東京パラリンピックの競泳女子100メートル背泳ぎ(運動機能障害S2)で、山田美幸が日本選手として全競技通じて史上最年少の14歳で銀を獲得した。競泳男子50メートル平泳ぎ(運動機能障害SB3)で鈴木孝幸が銅に輝いた。

26

東京パラリンピックの競泳男子100メートル自由形(運動機能障害S4)で、鈴木孝幸が金メダルを獲得した。50メートル平泳ぎの銅に続き、2つ目のメダル。男子400メートル自由形(視覚障害S11)では、富田宇宙が銀に輝いた。

厚生労働省は、米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、複数の接種会場から異物混入が報告されたため、約163万回分の使用を見合わせると発表した。

27

東京パラリンピックの陸上男子5000メートル(視覚障害T11)で、唐沢剣也が銀、和田伸也が銅に輝いた。陸上男子400メートル(車いすT52)では佐藤友祈が金、上与那原寛和が銅を獲得した。柔道男子66キロ級では瀬戸勇次郎が銅をつかんだ

政府は、北海道、宮城、岐阜、愛知、三重、滋賀、岡山、広島の8道県に緊急事態宣言を発令した。期間は9月12日まで。発令済みの東京、大阪などと合わせて計21都道府県に拡大した。

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東京パラリンピックの男子トライアスロンの運動機能障害クラスで宇田秀生が銀、視覚障害のクラスで米岡聡が銅に輝いた。卓球女子シングルス(知的障害)では伊藤槙紀が銅、競泳男子150メートル個人メドレー(運動機能障害SM4)で鈴木孝幸が銅をそれぞれ獲得した。

外務、防衛両省は、アフガニスタンからの退避を希望していた日本人1人を自衛隊の輸送機でパキスタンに運んだと発表した。

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東京パラリンピックの車いすラグビーで池透暢、池崎大輔、倉橋香衣らが銅、柔道女子70キロ級で小川和紗が銅、競泳男子100メートル平泳ぎ(知的障害)で山口尚秀が金を獲得した。陸上男子1500メートル(車いすT52)で佐藤友祈が金、上与那原寛和が銅に輝いた。

30

東京パラリンピックの競泳では男子200メートル自由形(運動機能障害S4)で鈴木孝幸が銀、男子200メートル個人メドレー(視覚障害SM11)で富田宇宙が銅を獲得した。

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東京パラリンピックの自転車女子個人ロードタイムトライアル(運動機能障害C1~3)で杉浦佳子が金を獲得した。陸上男子1500メートル(視覚障害T11)で和田伸也が銀に輝き、5000メートルの銅に続いて、今大会2個目のメダルをつかんだ。

岸信夫防衛相は、アフガニスタンから邦人らを退避させるために派遣した自衛隊に、活動終結を命じた。これまでに日本人1人とアフガン人14人の計15人をパキスタンに輸送した。パキスタンで待機後、帰国させる。

バナー写真=陸上男子400メートル(車いすT52)で金メダルを獲得し、日の丸を掲げる佐藤友祈=2021年8月27日、東京・国立競技場(時事)

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