神社に行こう!

神社に行こう! 神社空間を読み解く⑤手水舎

文化

神社空間は、鳥居、注連縄(しめなわ)、狛犬、本殿などさまざまなパーツによって構成されている。そこに込められた意味を知ることで、神社への理解度がぐっと深まるはずだ。この連載シリーズでは、毎週火曜日と木曜日に、鳥居から社務所に至るまで12の神社アイテムを参拝の順に紹介していく。

手水舎(てみずや)

参道を進むと、最後の鳥居の手前に手水舎が設けられている。通常はここに清澄な水が湛えられており、参拝の前に手を洗い口をすすいで浄める。本来であれば全身に水をかぶって禊ぎ(みそぎ)を行うところであるが、これを最大限簡略化したもの。伊勢神宮では五十鈴川で手水を行うが、そのように境内の湧水や小川で浄めるのが本来の姿である。

最初の汲んだ水で一連の動作を。ひしゃくで水盤の水を汲み、まず左手をすすぎ、清める。

右手を清める。

左手で受けた水で口をすすぐ。

もう一度、左手を清め、最後にひしゃくを立てて残った水で柄を清める。そして、しっかりとひしゃくの水を流してもとの位置に戻す。

乃木神社(東京都港区)の手水舎

大宮八幡宮(東京都杉並区)の手水舎

出雲大社(島根県出雲市)の手水舎

(バナー写真:出雲大社の手水舎)

写真=中野 晴生
イラスト=井塚 剛
動画撮影協力=乃木神社

第6回は「狛犬」です。続けてご覧ください。

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