神社に行こう!

神社に行こう! 神社空間を読み解く①全体図

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神社空間は、鳥居、注連縄(しめなわ)、狛犬、本殿などさまざまなパーツによって構成されている。そこに込められた意味を知ることで、神社への理解度がぐっと深まるはずだ。この連載シリーズでは、毎週火曜日と木曜日に、鳥居から社務所に至るまで12の神社アイテムを参拝の順に紹介していく。

神社という聖域空間

日本全国に大小合わせて10万社以上が鎮座する神社。日本民族の土着信仰である神道の中心施設である。神道では「八百万(やおよろず)の神々」というほどに多数の神を崇敬するが、各神社は、それぞれの土地に特別な縁のある神を祀(まつ)っている。最も古いものは創建から2千年以上経つ。境内は、その神の依(よ)り代である神体を納める本殿を中心に、参詣者が拝礼する拝殿やさまざまな関連施設が配されている聖域である。──さあ、それではこれから皆さんを神々の間近くへとご案内しよう。

鳥居

神社が中心に建っている神域への入り口となる門。神社のシンボル・表象として国際的にもよく知られている。「これより聖域」という意味を表す。>> 続きを読む

参道

神社の社殿へと導く道筋を参道という。これは「参詣するための道」という意味である。玉砂利を敷き詰めたり、石畳としていることが多い。>> 続きを読む

注連縄

七五三縄、締縄などとも書く。神聖・清浄であることを示すために張り巡らし、また渡し掛ける特別な縄のこと。>> 続きを読む

手水舎

参道を進むと、最後の鳥居の手前に手水舎が設けられている。通常はここに清澄な水が湛えられており、参拝の前に手を洗い口をすすいで浄める。>> 続きを読む

狛犬

狛犬とは、神社の入り口の両脇、あるいは拝殿の両脇などに置かれている獅子の石像。神前を守護するものとされている。>> 続きを読む

拝殿

拝殿まで来たらいよいよ参拝である。拝殿前で立ったまま行うのが略式参拝、本殿に昇殿して行うのが昇殿参拝・正式参拝という。>> 続きを読む

玉垣

拝殿の奥に本殿があり、ここに祭神が祀られている。そして本殿の周りには玉垣を巡らして、外界と区切っている。すなわち玉垣の外側が俗界で、内側が神域である。>> 続きを読む

本殿

祭神が祀られている中心施設で、最も神聖な場所。祭神の系統ごとに多種多様な建築様式があるが、原点は、出雲大社の大社造と、伊勢神宮の神明造の二種。>> 続きを読む

神木

本殿の中は外陣と内陣とがあって、外陣は神職が奉仕する空間、そして最奥部の内陣には神体が鎮座している。>> 続きを読む

社務所

境内には神社の付属施設として社務所が設けられている。ここは神職や巫女(みこ)が待機する場所であり、また神社や祭神についての案内を行い、祈祷(きとう)を受け付ける。>> 続きを読む

装束

神職の衣装、およびその用いる道具は独特の意匠である。大陸伝来の装束が元になったが、遣唐使の廃絶後に発達して独自のものになった。現在の日本人が生活の中で着ることはなく、神職のみのものである。>> 続きを読む

(バナー写真:出雲大社)

写真=中野 晴生
イラスト=井塚 剛

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