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【日本の祭り】全国お祭りMAP

文化 旅と暮らし

日本全国には、実にさまざまな祭りが存在する。その数は、10万とも30万ともいわれているが、祭りごとに個性があり、その土地に住む人びとの魂が込められている。「nippon.com」では、全国各地にある42の祭りを選び、春夏秋冬に分類してその特徴を紹介する。
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さっぽろ雪まつり

写真提供=札幌市観光文化局

(北海道札幌市)[2月中旬]

雪で作った大小の像を中心に、氷の彫刻も展示する雪と氷の祭典。1950年、地元の中・高校生が6つの雪像を大通公園に設置したことから始まり、現在ではカーニバルなども開催され、200万人以上が集まるイベントになっている。

青森ねぶた祭

写真提供=青森県観光国際戦略局観光交流推進課

(青森県青森市)[8月2日~7日]

「ねぶた」といわれる大型の張りぼて人形を乗せた山車(だし)と、その周りで踊る「はねと」と呼ばれる菅笠(すげがさ)を被った舞手たちの大集団が青森市内の目抜き通りを練り歩く。起源は、旧暦7月7日に行われた七夕の灯籠流しといわれ、延べ300万人以上が訪れる。

チャグチャグ馬コ

写真提供=滝沢村観光協会

(岩手県盛岡市・滝沢村)[6月第2土曜日]

華やかな装束をまとった飾り馬が、着飾った少年少女を背中に乗せて練り歩くチャグチャグ馬コは、岩手の初夏を彩る風物詩。江戸時代、大名行列を模した装束を着せて、馬の守り神である蒼前神社(現在の駒形神社)にお参りしたのが起源といわれている。

仙台七夕まつり

写真提供=仙台七夕まつり協賛会

(宮城県仙台市)[8月6日~8日]

仙台市の中心街に色とりどりの七夕飾りが競うように飾られる夏祭り。飾りには「紙衣」「折鶴」「短冊」「投網」「屑籠(くずかご)」「巾着」「吹き流し」などがあり、それぞれ厄よけ、家内安全、学問の上達、豊漁・豊作などの願いが込められている。

山形花笠まつり

写真提供=山形県花笠協議会

(山形県山形市)[8月5日~7日]

華やかに彩られた山車を先頭に、艶やかな衣装と紅花をあしらった笠を手にした踊り手が、 山形市のメインストリートを舞台に群舞を繰り広げる。田植え踊りがその原型とされ、各地でそれぞれ踊っていたものを統一し、パレード形式で行われている。

秋田竿燈(かんとう)まつり

写真提供=秋田市竿燈まつり実行委員会事務局

(秋田県秋田市)[8月3日~6日]

竹を組んで提灯を吊るした竿燈を、差し手が手や額、腰などで支えてバランスを取りながら妙技を競い合う。江戸時代、災厄を払う行事「ねぶり流し」として始まり、五穀豊穣祈願と結びついたのが起源。竿燈は稲穂を、提灯は米俵を表すともいわれる。

なまはげ

写真提供=男鹿市役所観光商工課

(秋田県男鹿市)[12月31日]

大きな包丁を下げた鬼(なまはげ)が家を訪れ、「泣ぐ子(ご)いねが」「怠げ者いねが」と大声で子供を探し回る。男鹿のなまはげは、神々の使者と信じられていて、災禍を払い、豊作・豊漁・吉事をもたらす来訪者として、各家では丁重にもてなす。

高岡御車山祭

写真提供=高岡市

(富山県高岡市)[5月1日]

御車山(みくるまやま=御所車形式に鉾を立てたもの)と呼ばれる7基の山車がお囃子(はやし)とともに旧市街を巡行する高岡関野神社の例祭。江戸時代、高岡の職人によって作られた御車山は、金工、漆工、染色などの優れた工芸技術による装飾が施され、日本でも屈指の華やかな山車として知られている。

あばれ祭

写真提供=能登町役場役場ふるさと振興課

(石川県能登町)[7月第1金曜~土曜日]

宇出津港の波止場に設けられた柱たいまつに火がつけられ、その周囲を高さ7mのキリコと呼ばれる奉燈が40数本、暴れ回るように駆け回る。翌日は、町内の渡御を終えた神輿を、海や川、火の中に投げ込んで原形がなくなるまで壊すという勇壮な祭典。

越中おわら風の盆

写真提供=越中八尾観光協会

(富山県富山市八尾町)[9月1日~3日]

越中おわら節の旋律にのって、無言の踊り手たちが洗練された踊りを披露する。暴風を吹かせて農作物に災厄をもたらす悪霊を鎮める行事。艶やかで優雅な女踊り、勇壮な男踊り、哀しげな胡弓(こきゅう)の調べに魅せられ、山あいの小さな町に多くの旅行者が集う。

成田山節分会(豆まき)

写真提供=成田山新勝寺

(千葉県成田市)[2月3日]

節分とは、各季節の始まりの日の前日。江戸時代以降は特に立春の前日を指す場合が多い。季節の変わり目には鬼が生じると考えられており、追い払うための行事として豆まきが全国各地で行われている。特に有名なのが成田山新勝寺の節分会。「世界平和・万民豊楽・五穀豊穣・転禍為福」を願い、「福は内」と言いながら豆をまく。

三社祭

撮影=小寺 恵

(東京都台東区)[5月第3金曜日~日曜日]

三社さまと呼ばれた浅草神社の祭礼。ご神体を移した一之宮・二之宮・三之宮という3基の本社神輿が宮出しされ、氏子44カ町を3つのルートで渡御し、本殿に戻される。

神田祭

写真提供=神田明神

(東京都千代田区)[西暦年奇数年の5月第2日曜日前後]

天下祭とも呼ばれ、江戸の町の守護神であった神田神社の祭礼。神田・日本橋・秋葉原・大手町・丸の内の広大な氏子百八町会を大祭礼行列が巡行する「神幸祭」と町神輿200基が担がれ、そのうち100基が宮入りする「神輿宮入」で知られる。

山王祭

写真提供=日枝神社

(東京都千代田区)[西暦年偶数年の6月第2日曜日前後]

江戸城の守護を司る日枝神社の祭礼。江戸時代、神田祭と同じく将軍の上覧を許された祭で、交互に隔年で行われる。最大の儀式は「神幸祭」。御霊を乗せた御鳳輦(ごほうれん)2基と宮神輿1基が、王朝装束を身にまとった神職、氏子らに供奉されながら巡行する。

秩父夜まつり

写真提供=秩父市観光課

(埼玉県秩父市)[12月2日~3日]

江戸中期、秩父神社に立った絹織物の市、「絹大市」の経済的な発展とともに、盛大に行われるようになった秩父神社の例祭。絢爛豪華な2台の笠鉾と4台の屋台が曳行され、お旅所への急な団子坂を引き上げるのがクライマックスとなる。

御柱祭

写真提供=諏訪地方観光連盟

(長野県諏訪市)[寅・申年の4月上旬~5月上旬]

7年目毎、寅と申の年に行われ、正式名称は「式年造営御柱大祭」という。現在は宝殿の造り替え、また社殿の四隅に「御柱」と呼ばれる樹齢200年程の樅の巨木を曳建てる諏訪大社では最大の神事で、4月の「山出し」と5月の「里曳き」とがある。山出しでは、巨木の御柱が次々と坂を下る「木落し」があり、壮観な見せ場がある。

遠州新居の手筒花火

写真提供=遠州新居手筒花火保存会事務局

(静岡県湖西市新居町)[7月最終金曜~土曜日]

新居の手筒花火を諏訪神社に奉納する祭礼で江戸の中期に始まった。2000本もの手筒花火の火の粉を浴びながら火柱で闇を焦がす。花火の製造はすべて本人自身が行い、その技術、出し方は親から子、孫へ、熟練者から初心者へと受け継がれている。

道祖神祭り

写真提供=野沢会、野沢組

(長野県野沢温泉村)[1月13日~15日]

災厄の進入を防ぐ道祖神の祭りとしては日本有数の祭礼。山から長さ20メートルものブナの木を運び、社殿を作り、火打ち石で採火した火をたいまつにつけて運ぶと、火祭りがスタート。社殿に火をつけようとする側と、守ろうとする側が攻防戦を繰り広げる。

伊勢神宮式年遷宮

御樋代木奉曳式。(写真提供=伊勢神宮神宮司庁広報室)

(三重県伊勢市)[20年に一度]

遷宮とは、神社の正殿を造営・修理する際や正殿を新たに建てた場合に、御神体を遷すこと。伊勢神宮では正殿を始め御垣内建物をすべて建て替え、殿内の御装束や神宝を新調して、御神体を新宮へ遷す。690年以来、20年に一度行われている。

伊勢神宮神嘗(かんなめ)祭・新嘗(にいなめ)祭

写真提供=伊勢神宮神宮司庁広報室

(三重県伊勢市)神嘗祭[10月15日~10月25日]・新嘗祭[11月23日~11月29日]

その年の新穀を大御神に奉り、ご神徳に感謝する神嘗祭は、皇室の繁栄と国家の安泰、五穀の豊穣、国民の平安を願う。新嘗祭では、天皇が勅使を御差遣(ごさけん)され、新穀を神々に奉る奉幣(ほうへい)の儀が行われる。

西宮戎(えびす) 開門神事

開門神事福男選び。(写真提供=西宮神社)

(兵庫県西宮市)[1月10日]

西宮神社の「十日えびす大祭」は商売繁盛を祈願する祭礼。見どころは、午前6時に始まる「開門神事福男選び」だ。表大門(おもてだいもん)の前に待っていた参拝者は一番福を目指して約230メートル離れた本殿に「走り参り」をする。本殿へ到着した順に1番から3番までがその年の「福男」に認定される。

お水取り(東大寺二月堂修二会)

写真提供=奈良市観光協会

(奈良県奈良市)[3月1日~14日]

この行事は、悔過(けか)法要といって、十一面観世音菩薩にこれまでに犯してきたさまざまな過ちを懺悔(さんげ)し、除災招福を祈るもの。行中の3月12日深夜、井戸から水を汲んで本尊に供えることから「お水取り」と呼ばれている。

葵祭

京都御所にて。(写真提供=京都市観光協会)

(京都府京都市)[5月15日]

下鴨神社と上賀茂神社で行われる例祭。正式には賀茂祭というが参加者が葵の葉を身につけることから、葵祭で知られている。この祭りの見どころは「路頭の儀」の盛大な行列。京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社まで約8キロの道のりを平安時代の高貴な装束をまとった約500人が牛車とともに練り歩く。

* 有料観覧席(設置場所=京都御苑・下鴨神社参道、料金=2000円)がある。お問い合わせは京都市観光協会(電話075-752-7070)まで。

御田植神事

神楽女による八乙女の田舞。(写真提供=住吉大社)

(大阪府大阪市住吉区)[6月14日]

神功皇后(じんぐうこうごう、在位201年~269年)が、五穀を神に供えるための神田を作らせたのが始まりとされている。住吉大社の御田(おんだ・寺社や皇室等が所有する領田)は、全国のお田植え祭の中でも華やかでかつ盛大で有名。境内の御田では実際の田植えのほか、神楽女8名による八乙女の田舞(やおとめのたまい)といった、舞いや踊りが披露される。

祇園祭

山鉾巡行遠景。(写真提供=京都市観光協会)

(京都府京都市)[7月1日~31日]

平安時代から1000年以上も続く祭りで、疫病退散を祈願した祇園御霊会(ごりょうえ)が始まりとされている。祭り期間は、7月の約一ヵ月間で、14日~16日の宵山では各山鉾町で山鉾を飾り祇園囃子を奏でる。17日の山鉾巡行では、33基の山鉾が巡行。その前後にも実にさまざまな行事が八坂神社のみならず街中でも行われる。

* 有料観覧席(設置場所=御池通、料金=3100円)がある。お問い合わせは京都市観光協会(電話075-752-7070)まで。

天神祭

写真提供=大阪天満宮

(大阪府大阪市北区)[7月24日~25日]

菅原道真(すがわら・みちざね)を祀る天満宮御鎮座の翌々年、951年が始まりとされている。「鉾流(ほこながし)行事」は天満宮の社頭の浜から神鉾を流し、漂着した地をお旅所と定め、そこに神様をお迎えするという神事。「陸渡御」、「船渡御」では、そのお旅所に道真公の御神霊を御鳳漣(ごほうれん)に乗せて奉迎する。

京都五山送り火

写真提供=京都市文化市民局

(京都府京都市)[8月16日]

死後の世界に帰る精霊を送るという意味をもつ盆行事として、室町時代、江戸時代に始まったとされる。毎年8月16日、午後8時の東山如意ヶ嶽の「大」の字を皮切りに、「妙・法」、「船形」、金閣寺付近大北山の左の「大文字」、「鳥居形」の順に送り火が点火される。

岸和田だんじり祭り

写真提供=岸和田市役所

(大阪府岸和田市)[9月敬老の日直前の土~日曜日]

1703年、岸和田藩主だった岡部長泰(おかべ・ながやす)が京都伏見稲荷の三の丸神社で、五穀豊穣を祈願したのが始まりとされている。大勢の引き手が引き綱を持って「そーりゃ!そーりゃ!」のかけ声とともに、地車(だんじり)を引いて駆け抜ける荒々しい場面が有名。

時代祭

写真提供=京都市観光協会

(京都府京都市)[10月22日]

平安神宮の創建と平安遷都1100年祭を奉祝する祭りとして1895年に始まった。10月22日は、794年に平安京へ遷都された日。明治維新時代、江戸時代、安土桃山時代、室町時代、吉野時代、鎌倉時代、藤原時代、延暦時代の8つの時代を再現した衣装や道具を身につけた人びとが20の行列を成し、総勢約2000人で練り歩く。

* 有料観覧席(設置場所=京都御苑・御池通・平安神宮道、料金=2000円)がある。お問い合わせは京都市観光協会(電話075-752-7070)まで。

灘のけんか祭り

写真提供=姫路観光コンベンションビューロー

(兵庫県姫路市)[10月14日~15日]

松原八幡神社の秋季例大祭。3基の神輿をぶつけあう神事は、波に揺られてぶつかり合うかのように激しく練り合うのが特徴。旧7ヵ村の豪華絢爛な屋台が神社に宮入りする場面も見どころ。姫路市と兵庫県の重要無形民俗文化財に指定されている。

よさこい祭り

写真提供=高知商工会議所

(高知県高知市)[8月9日~12日]

1954年、当時の不景気風を吹き飛ばし、市民を元気づけようと行われたのが始まり。「よさこい」とは「夜さ来い」(今夜おいでなさい)という土佐弁が転じた言葉。約190団体、2万人もの踊り子が、民謡「よさこい節」をもとに誕生した「よさこい鳴子踊り」にあわせて、鳴子を鳴らしながら、衣装や踊りに工夫を凝らし演技を披露する。

阿波踊り

写真提供=徳島市観光協会

(徳島県徳島市)[8月12日~15日]

「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん」という囃子言葉で有名。民謡踊りの代表として400年の歴史があるが、誰でも踊りに参加できる。はっぴに白足袋、浴衣の尻っぱしょり衣装で、弾けたり、腰をぐっと落として踊る「男踊り」や、網笠を被り下駄を履き、長襦袢と白い手甲で艶っぽく踊る「女踊り」はいずれも見どころ。

裸祭り(会陽)

写真提供=岡山商工会議所

(岡山県岡山市)[2月の第3土曜日]

16世紀初めに、福が得られる守護札を奪い合ったのが始まりとされる。西大寺観音院本堂で法会が行われた後、ふんどし姿の男たち約9千人が真夜中の12時に投下される2本の宝木(シンギ)をめぐって激しい争奪戦を繰り広げる。シンギを取った男は、トリヌシと呼ばれ福男となる。

壬生(みぶ)の花田植

写真提供=北広島町観光協会

(広島県北広島町)[6月第1日曜日]

江戸時代から伝わる豊作祈願の民俗芸能として知られている。花鞍(はなぐら)を載せた飾り牛が田んぼの代かき(田植えの前に行う整地作業)をした後、早乙女と田楽団が田の中へと入り、お囃子(はやし)に合わせ、田植え歌を披露しながら苗を植えていく。重要無形民俗文化財およびユネスコの無形文化遺産に指定されている。

管絃祭

写真提供=宮島観光協会(撮影=新谷 孝一)

(広島県廿日市市宮島町)[旧暦6月17日]

平安時代の貴族たちが池や川に船を浮かべて興じた管弦の遊びを再現したもの。管絃祭はそれが海上渡御となったもので、平清盛が造営した嚴島神社に移し、神事として行うようになった。管絃を奏でる管絃船は、阿賀と江波という両村の船に曳航されながら、地御前神社をはじめ周囲の神社を周り、夜半に大鳥居をくぐり嚴島神社へ戻る。

先帝祭

写真提供=下関市

(山口県下関市)[5月3日~4日]

赤間神社の御祭神である安徳天皇(在位1180年~1185年)の命日にその遺徳を偲ぶ先帝会を修したのが起源。見どころは、太夫(遊女、芸妓)が高い下駄を履いて爪先を一旦内側に向けて入れ、それを外に踏み出して歩く「内八文字」。神幸祭では、安徳天皇のご尊骸を引きあげたと伝わる伊崎のお旅所まで、御鳳輦(ごほうれん)を牛が牽いていく。

博多祇園山笠

写真提供=福岡市

(福岡市博多区)[7月1日~15日]

博多の総鎮守・櫛田神社への奉納神事で、760年以上続く。重量1トンの山笠を30人にも満たない男たちが担ぎ、さらに大勢で後ろから押して走る。最終日の「追い山」では、7つの山が順に神社境内から飛び出し、早朝の博多の街を駆け抜ける。

精霊流し

写真提供=長崎市

(長崎県長崎市)[8月15日]

長崎県内各地でお盆に行われる、死者の魂を弔って送る伝統行事。初盆を迎えた故人の家族らが、盆提灯や造花などで飾られた精霊船と呼ばれる船に故人の霊を乗せて、爆竹を爆発させたり鉦を鳴らしたりしながら「流し場」と呼ばれる終着点まで運ぶ。

長崎くんち

写真提供=長崎市

(長崎県長崎市)[10月7日~9日]

長崎の氏神「諏訪神社」の秋季大祭。江戸時代、二人の遊女が諏訪神社神前に謡曲「小舞」を奉納したことが始まり。以来、長崎奉行の援助もあって年々盛んになり、オランダや中国など、異国趣味のものが取り入れられた奉納踊りが特色。

高千穂の夜神楽

写真提供=高千穂町観光協会

(宮崎県高千穂町)[11月~2月]

高千穂町に伝わる伝統芸能で、20もの村で行われている。秋の実りへの感謝と翌年の豊穣を祈願し神楽を奉納。天孫降臨の先導役をした猿田彦の「彦舞」に始まり、八百万神がそれを喜び舞うフィナーレの33番まで長時間にわたって演ずる。

那覇大綱挽

写真提供=那覇大綱挽保存会

(沖縄県那覇市)[10月第2土曜日~月曜日]

沖縄では稲作のための雨乞い・五穀豊穣を祈願する農村行事として綱挽が行われてきたが、那覇では町方の心意気を発揚する行事となった。一時途絶えていたが、沖縄本土復帰の前年に復活。女綱と男綱をかぬち棒で結合させて、西東に分かれて挽きあう。

糸満ハーレー

写真提供=糸満市

(沖縄県糸満市)[旧暦5月4日]

大漁と航海安全を祈願する漁師の祭りで、古い時代の集落である西村、中村、新島の3つのムラに分かれてハーレー競漕を行う。それぞれのハーレー舟には、12名のハーレーシンカが乗り込み、各ムラの名誉のために覇を競い合う。

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