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【日本100名城®】愛媛県・宇和島城

歴史

現存12天守の1つ宇和島城は戦国時代を代表する築城の名手、藤堂高虎(とうどう・たかとら)が築いた。その後、伊達政宗(だて・まさむね)の孫、伊達宗利(むねとし)が大規模改修を行い、現在までその姿を伝えている。

愛媛県・宇和島城

  • 築城年:1601年、1666年頃
  • 初代城主:藤堂高虎、伊達宗利(だて・むねとし)
  • 主な見どころ:天守(重要文化財)、上り立ち門(のぼりたちもん)、石垣など
  • 料金:200円(大人)
  • 所在地:愛媛県宇和島市丸之内
  • 公式HPなど:宇和島城(宇和島市)

築城の名手、藤堂高虎の城を伊達政宗の孫が改修

宇和島城は戦国時代を代表する築城の名手、藤堂高虎が1601年に築いた。高虎が今治城に本拠地を移した後、仙台の伊達政宗の息子、秀宗(ひでむね)が新たな城主となった。その子の宇和島伊達家2代当主の宗利が、戦国時代によく見られた望楼型天守を撤去し、石垣の天守台を持つ17世紀の最新式の層塔型天守に建て替えた。3層3階の各階に取り付けられた装飾性の高い破風(はふ)や飾り板の懸魚(げぎょ)などが太平の世を象徴しているという。

宗利の天守は、現在まで当時の姿が保たれており、国の重要文化財に指定されている。宗利は、天守のほか櫓(やぐら)や門などを改修したが、堀や石垣など城の基礎は高虎時代のものを引き継いだという。宇和島城の石垣は、藤堂氏、伊達氏双方の時代が残されており、その違いが楽しめる。

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バナー写真:宇和島城(PIXTA)

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