ニッポンの城

【日本100名城®】長崎県・平戸城

歴史

平戸の海に面して築かれた平戸城は、16世紀のポルトガル船の来航をきっかけに西欧との貿易の拠点となった。近年、大規模な改修工事で常設宿泊施設が設置され「泊まれるお城」として話題になっている。

長崎県・平戸城

  • 築城年:1704年
  • 初代城主:松浦棟(まつうら・たかし)
  • 主な見どころ:狸櫓(たぬきやぐら)、北虎口門(きたこぐちもん)、天守閣(平戸城歴史体験アミュージアム)
  • 料金:入場料520円(大人)
  • 所在地:長崎県平戸市岩の上町1458番地1
  • 公式HPなど:平戸城公式ウェブサイト

西欧との貿易の窓口となった海辺の城

平戸城を築いた松浦氏は、12世紀の源平合戦でも水軍「松浦党」として活躍するなど、古くからこの地を治めてきた。16世紀半ばにポルトガル船が来航すると貿易に力を入れ、キリスト教の布教にも協力。平戸にはオランダやイギリスの商館が設置された。現在の平戸城の場所に「日の岳城」という拠点も築かれたが、徳川幕府から疑いの目を向けられたことから城主自ら放火して城を焼き払うという事件も起きた。1704年に当時の藩主、松浦棟が寺社奉行に抜てきされたことを契機に築城が許され、現在の形になった。築城当時の建物では、狸櫓と北虎口門が残っている。

再建された天守は「平戸城歴史体験アミュージアム」として映像による「AMUSEMENT」と平戸の歴史を学ぶ「MUSEUM」を融合した施設となっている。また、3方向が海に面した絶景ロケーションの懐柔櫓(やぐら)は、日本100名城では初めての常設宿泊施設に改装された。城主気分が味わえる高級リゾートとして話題になった。

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バナー写真: 平戸城(PIXTA)

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