すり鉢とすりこ木:食材を棒で砕いてすりつぶす─仕上がり具合の調整も自在
文化 旅と暮らし 食
かっぱ橋道具街(東京都台東区)の老舗・飯田屋で訪日客に人気の「和の料理道具」を紹介する。フードプロセッサーや電動ミルなど便利な道具はあれど、すり鉢とすりこ木ならではの調理を楽しんでみては?
- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
内側の溝が肝心
すり鉢とすりこ木は食材を細かくすりつぶしたり、ペースト状にしたりするために使う。すり鉢の内側に刻まれている櫛目(くしめ)と呼ばれるギザギザに食材を押し付けながらするのがポイント。
ヤマイモや豆腐を滑らかにつぶすには大ぶりのすり鉢で。ゴマや木の芽などは小ぶりのすり鉢ですり、そこに食材を加えればあえ物一品がすぐに完成し、食器としてそのまま食卓に出すこともできる。
飯田屋にやってくる訪日外国人客は「セサミグラインダーを」とリクエストするという。ゴマだけでなく、ハーブをペースト状にするのにも使うようだ。

6代目社長・飯田結太さんとすり鉢売り場。さまざまな種類が並ぶ
訪日外国人に人気のすり鉢は、深さがあり、底面に滑り止めのシリコンが付いている品。

櫛目は使いやすさの追求から生まれた機能美。廉価なものは型押しで櫛目を付けているが、職人が金属の道具を使って手作業で櫛目を入れたものは、溝の山と谷が鋭角ですりおろしやすい
堅いサンショウの木が最適
伝統的なすりこ木は、日本原産の植物、山椒(サンショウ)の木を使う。堅くて摩耗に強い、節の凸凹が握りやすい、天然の抗菌作用があり衛生面で優れるなど理にかなっている。
電動ミルやフードプロセッサーなど便利な道具もあるが、「する」「たたく」「つぶす」などの動作を組み合わせて好みの状態に仕上げられるのが、すり鉢の魅力。食材の香りを引き出し、丁寧な作業を楽しみながら料理すれば、味わいもひとしお。
【今、訪日客に売れている!ひと味違う「和の料理道具」10選】
取材・文=ニッポンドットコム編集部
撮影=野村和幸(特に記載のある画像を除く)
バナー写真:すり鉢とすりこ木


