今日は何の日:On This Day in Japan

今日は何の日:3月21日

世紀の発見、高松塚古墳に極彩色壁画

1972(昭和47)年 奈良県明日香村の高松塚古墳で極彩色壁画が発見された。貴人のひつぎを納める石室に描かれ、西壁の「飛鳥美人」と呼ばれる女子群像が特に有名。さまざまな好条件が重なって鮮やかな色彩が現代によみがえった。考古学史上まれにみる発見といわれる。古墳自体は藤原京期(694~710年)に築造され、2段式の円墳。62年に村民がショウガを貯蔵しようと南側に穴を掘ったところ、切石に当たり石室発見につながった。関西大と龍谷大の研究者・学生グループが72年3月発掘調査に着手。掘り始めて間もない21日に極彩色壁画が見つかり、調査は文化庁に引き継がれた。74年に国宝指定。

ところが2004(平成16)年、雨水の浸入やカビの発生などによる壁画の劣化が明らかになった。同庁は07年に石室を解体。明日香村内の同庁施設に移して修復を行ってきた。その作業が20年3月中にも終了する。同庁は壁画を保存しながら公開もできる施設を整備する方針だ。

その他の出来事

1874(明治7)年 築地の海軍兵学寮(後の海軍兵学校)で英国人教師の提唱・指導により「競闘遊戯(和名「きそひあそび」)が開催された。同寮の本科生、予科生が参加し行われた競技は徒競走、幅跳び、高跳び、競歩、二人三脚、卵拾い競走など。日本における最初の運動会とされる。プログラムは英文で書かれたものと、日本人の英語教官による和訳版が用意された。

1951(昭和26)年 初の純国産カラー映画『カルメン故郷に帰る』が封切りされた。木下恵介監督、高峰秀子主演で松竹大船撮影所が製作。高峰演じる「リリィ・カルメン」は都会のストリッパー。仲間の踊り子と一緒にスター気取りで故郷の軽井沢に帰り、静かな村に騒動を巻き起こす人情喜劇。自由を満喫する戦後の人々と軽薄な風潮を背景に、家族の情愛を細やかに描いた。戦前の日本でもカラー映画は作られたが、フィルムは外国製。松竹は「完全な日本初」を目指し、富士写真フイルム(現富士フイルム)と協力してカラー映画に取り組んだ。

両社は万が一の失敗に備えて、カラー撮影の後にモノクロで同じものを撮影。出来が悪ければ、モノクロ映画として公開すると決めた。幸い白黒フィルムは不要となり、国産初の「総天然色映画」と銘打ち興行は成功裏に終わった。

運動会 高松塚古墳 高峰秀子 日本映画