新型コロナで一変した首都キガリの風景
新型コロナウイルスはそんなルワンダをも襲った。
2020年3月14日、ルワンダで最初の感染者が確認された。翌日には即、教会の閉鎖、学校の休校を発表。私の長男は小学4年生なので、少なからぬ影響を受ける。6日後の20日には空港が閉鎖された。
一週間後の21日には、外出禁止令が発令。薬と食料を売る店のみが営業可。それ以外は閉店。公共交通機関の運行停止、都市間移動の禁止、「全員“work from home(仕事は家で)”」を通達された。
外出は食料と薬の買い出しなどは許可されるが、それ以外は原則禁止。飲食店は持ち帰りのみ営業が許可された。ものすごい速度で全てが閉じられていった。自粛ではなく、禁止。違反すれば、取り締まりの対象になるということだ。
街の様子は一変し、普段たくさん走っているバイクタクシー(以下、バイタク)が街から消える。ルワンダの人々は普段からよく歩くが、人通りも激減し、路上で見かけるのは一般市民よりも警察や軍人の方が多いありさま。
ルワンダは先述の通り、観光業に力を入れているが、それを支えているのは治安の良さ。大通りであれば、女性が夜、一人で歩いていても全く問題ない。窃盗や詐欺などの犯罪はもちろんあるが、盗む際に相手に危害を加えることはほとんどない。
私は店の立ち上げ当初、毎日深夜まで店に残って仕事をし、現金を携えて店を出ていた(お勧めはしない)が、これが近隣国だと強盗に即射殺されていてもおかしくない。一言でアフリカと言っても、その実情は当然だが、国ごとに大きく異なる。
この治安の良さは、カガメ大統領の圧倒的な統率力と、彼の下、常に規律正しく行動する警察と軍隊が国民生活に密着しているからと言える。
外出禁止令が出ていなくても、平時からキガリ市内の道では、いたるところに警官や兵士が配備されている。夜道を歩いていると、突如、茂みから兵士が出てきて、ギョッとすることがある。最初は驚いたが、慣れると非常に安心感を与えてくれるのがこの警官・兵士さんたちなのだ。
ちなみに賄賂など5年間で一度もせびられたことがない。これはアフリカでは極めてまれだろう。
