レンタカーやレンタサイクルで散策
歴史好きならば、金銀山の隆盛以前の名所旧跡を探訪するのも面白い。古くは流刑地として知られた佐渡島には、奈良時代から中世に至るまで、政争などに敗れた貴族や知識人が流されてきた。特に有名なのが、承久(じょうきゅう)の乱(1221年)で敗れた順徳上皇、鎌倉幕府や諸宗を批判した日蓮聖人、室町将軍・足利義教の怒りを買った世阿弥だ。御所跡やゆかりの寺院などが残っているので、彼らの足跡をたどることができる。
佐渡島の交通機関はバスが中心だが、本数は少なめ。短期滞在で島内を満喫したい人などは、レンタカーの利用をお薦めする。海岸線の道は島一周できるので、奇岩や里山を眺めながらのドライブが楽しい。相川と金井を結ぶ、全長約30キロメートルの大佐渡スカイラインも人気だ。最高地点が標高900メートル以上あるので佐渡全域を見下ろせ、初夏の新緑や秋の紅葉など四季折々の島の表情が楽しめる。
ゆったりと佐渡を満喫したい人には、レンタサイクルもある。佐渡島は、大規模な自転車イベントやトライアスロン大会が開かれる、サイクリストには聖地のような場所。海岸線の景色を眺めながらマイペースで走り、行く先々で海の幸を頰張り、夜はおいしい地酒と温泉を堪能する。そんな旅も、佐渡島の穏やかな気候にはぴったりだ。
取材・文=青木 康洋
写真=三輪 憲亮
バナー写真:尖閣湾の夕景



