故郷・台湾で同窓会を開催。目標は101歳で台北101ビルへ登ること
——いつから再び台湾に行かれるようになったのですか? また、今でも訪台していますか?
岡部 再び台湾を訪れたのは1978年、引き揚げから32年後のことでした。きっかけは会社の旅行です。それまでは、台湾へ行くことはなかなか大変で、行く機会や余裕も無かったのです。その後、2~3年ごとに小学校の同窓会も兼ねて訪台しています。
私たちが通った建成小学校では1クラス50人ほど、うち10%が台湾人でした。台湾人同窓生が来日し、日本人同窓生が訪台するのを互いに繰り返しています。有名な同窓生には、俳優の故岡田眞澄さんや逆さ歌の達人・中田芳子さん、台湾の政治家の彭明敏さんらがいます。
引き揚げた時期が皆ばらばらで、その後の日本人の生活環境の激変はもちろん、台湾人も日本人主体の学校に通っていたことで戦後の中華民国下で厳しい境遇に置かれ、お互い連絡手段も無ければ、この頃のことを振り返る余裕もありませんでした。しかし、それらを乗り越え、同窓会を設立し、今もこうして存続しています。訪台の度に、早朝から皆かつての自宅周辺、学校周辺を散歩しては、当時の面影を探しています。
また建成小学校は、現在、当代芸術館と名前を変え、台北市の重要文化財兼現代芸術館になっており、機会があれば台北市長を表敬訪問しています。台北市長時代の陳水扁前総統や馬英九総統にもお会いしました。こうして今も大切に活用いただいて本当にうれしいです。
私が一番最近訪台したのは昨年のことで、次の訪台は98歳になる来年を予定しています。今は101歳で訪台して台北101ビルに登ることを人生の目標にしています。また、私の上に103歳を筆頭に姉が3人、皆元気にしています。私が100歳の時には、姉弟合わせて400歳。お互いまだまだ頑張りたいと思っています。

