高いCP値および適正な給料体系を実現するために

筆者自身、台湾で9店舗の飲食店を経営し、消費者から高いCP値のブランドとの評価を受けている。これは規模のメリットによるところが大きく、1号店を起業した時は規模のメリットを得ることはできないため、私自身の給料を全て食材コストに投入し高いCP値を実現していた。半年ほど無給だったが、徐々に消費者からの信頼を獲得し、高い売り上げを安定させ、規模のメリットを発生させた。

ここで重要なのは低価格路線をとっていないということである。低価格で高いCP値というのは構造的に経営努力や技術を生かす余地がほとんどないため、人件費にしわ寄せがいってしまう。しかし、コストに対し適正な価格の範囲、例えば消費者が価格に比べて品質が良く、量も多いと判断し満足すれば決して低価格でなくとも消費者は高いCP値と評価する。そして繁盛することで規模のメリットを得やすくなり、高い給料を払うことも可能となる。私の会社では業績にもよるが、給料が9万元の店長もいる。ある店舗のスタッフの給料は全て3万元以上で、もちろん完全週休2日制である。価格に対して適正な品質の商品、サービスを提供する技術があるのならば、安易に低価格路線を選択せずに商品に自信を持ち、自らの経営能力で高いCP値を実現することこそが大事である。

(バナー写真、文中写真はいずれも筆者提供)