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初代 長次郎 黒樂茶碗 銘 万代屋黒(もずやぐろ) 桃山時代(十六世紀) 樂美術館蔵 映画『利休にたずねよ』(2013年東映)で、市川海老蔵扮する利休が、自刃の間際に茶を点てたことでも話題となった。まさに「利休形」(利休好み)の典型といえる姿の茶碗(展示期間:3月14日~4月16日)
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樂茶碗は、ロクロを使わず、「手づくね」といわれる樂家独特の成型方法でつくられる。一般的な「紐づくり」の「手練り」と違い、土を厚めの平らな円形状にして、それを両掌で少しずつ周囲から「手にすっぽりとおさまるように」立ち起こしていく
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十五代 吉左衞門 焼貫黒樂茶碗 銘 暘谷(ようこく)平成元年(1989)個人蔵 茶碗の胴をヘラで鋭く斬りつけた当代の作品。長次郎茶碗と造形は異にするが、初代のラディカルな思想をしっかりと受け継いでいる
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十五代 吉左衞門 銀継ぎ茶碗 銘 猫割り手(ねこわりで) 今から約40年前に当代が制作し、気に入っていた作品を窯場にちん入した野良猫が割ってしまい、それを後年、扶二子夫人が銀継ぎに出したもの。うまく修復された秘蔵の茶碗は、樂家を訪ねる親しい客の前にのみ現れる。経年の渋みを増した内部(見込)からは、幾度もこの茶碗で濃茶が点てられたことが窺い知れる(この樂茶碗は、今回の展覧会では出品されません)