ニッポンの城

【日本100名城®】富山県・高岡城

歴史

高岡城は加賀国(現在の石川県)を治めた前田家の2代当主、前田利長(まえだ・としなが)が自らの隠居所として築いた城。3つの広大な人工の水堀が特徴で、幅は広いところで約50メートル、3つの堀の面積は、城の総面積の約3分の1に及ぶ。

富山県・高岡城

  • 築城年:1609年
  • 初代城主:前田利長
  • 主な見どころ:水堀、本丸跡、二の丸跡など
  • 料金:無料
  • 所在地:富山県高岡市古城
  • 公式HPなど:高岡古城公園

短期間で廃城となった水堀の名城

加賀国を治めた前田家の2代当主、前田利長が隠居した後の居城として1609年に築城に着手。利長は、それまで「関野」と呼ばれていた土地を、中国最古の詩集「詩経(しきょう)」の一節「鳳凰鳴矣于彼高岡(ほうおうなけりかのこうこうに)」にちなんで「高岡」と名付けたといわれる。利長は何もない土地に3つの広大な水堀を造り、そこで掘り出された大量の土で土塁を築いた。堀の幅は広いところで約50メートル、3つの堀の面積は、城の総面積の約3分の1に及ぶ。

利長の死後、1615年に幕府の一国一城令により高岡城は未完のまま廃城となった。後を継いだ利長の弟、利常(としつね)は、城の基本構造を残し、高岡を城下町から商工業の町へと転換を図った。現在は高岡古城公園として整備され、市民の憩いの場となっている。

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バナー写真:高岡古城公園(PIXTA)

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