
〈1979年の今日〉1月28日 : NHKが世界初、南極から生中継
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世界初、南極からのテレビ生中継
1979(昭和54)年 午前7時7分、NHKの朝7時のニュースで「こちら、南極昭和基地です」の第一声とともに、世界初の南極からのテレビ生中継放送が始まった。
中継実現のために、国立極地研究所の低温実験室で南極と同じマイナス25度で機材の動作確認をし、システムの組み立て確認とシミュレーション訓練を経て、総重量30トン近い機材を南極観測船「ふじ」に積み込んで昭和基地に輸送。岩盤に直径10メートルのパラボラアンテナを取り付け、ブリザードにも負けない通信衛星の地上局を設置した。
1月30日からは生中継スペシャルと題しゴールデンタイムに5日間連続で日本のスタジオと南極を結んだ番組を放送した。ちなみに、第1回目のスタジオゲストは山口百恵さん。番組テーマソングの「アンタークティカ~未来大陸~」を歌唱した。
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バナー写真 : 南極からのテレビ衛星中継用に立てられた直径10メートルのパラボラアンテナ[代表撮影](時事)