香港問題の協力は日台関係深化のチャンス
2016年の初当選以来、フレディは立法院で外交・国防委員会に所属し、中国からの有形無形のプレッシャーと、日々対峙(たいじ)している。
「台湾政府は、一見、中国に対し非常に強硬な姿勢で臨んでいるように見られます。例えば、まだ世界が新型コロナウイルスの脅威にさらされる以前から、水際対策を徹底し、中国との往来に制限を設けました。しかし、台湾は民主国家であり社会であるため、政府の号令一つで全てできるわけではありません。国民の支持や協力があってはじめて可能で、今も続けているのです。例えば、オードリーのマスクマップもそうですが、彼女は民間で進んでいたプロジェクトを調整し、発展させたのでした。これらは市民が社会に貢献しようとする高い意識があって、初めて実現できたのです。政府と国民が一つになって中国と向き合っているのです」
民主派活動家への弾圧だけでなく、「香港国家安全維持法案」(国安法)で一国二制度が事実上崩壊したといわれる香港について、台湾では香港人の支援を進めている。そして日本も積極的に関わってほしいという。
「今や香港やウイグル、チベットの問題は国際的な関心事です。台湾では、特に香港人の移民や留学に大きく門戸を開き、自由を求める香港人がやってきています。ただ、中には最終目的地が台湾ではない人もいます。人道支援として彼らが希望する国へ向かえるようにするためにも、国際的な連携と国家間の協力関係が不可欠です。私は日本にもっと積極的に関わってほしいと思っています。また、日台関係の側面からも、関係をもう一段引き上げるチャンスだとも考えています。残念ながら、民間交流の熱量に比べ、政府間の交流は進展しているとは思えません。台湾と米国の関係が従来よりも引き上げられた今、日本はもっと積極的になっていいと思います。香港問題での協力は、は日台関係の深化にとっていい機会だと思うのです」
写真提供=立法委員林昶佐国会事務所
バナー写真=フレディ・リム(林昶佐)氏


