台湾人意識の高まり
台湾の戦後処理もまだ終わっていないとの見方もある。第二次世界大戦の後、連合国軍総司令部(GHQ)の指令と指示により中華民国が台湾を接収した。中華民国が中国大陸内で中国共産党との内戦に敗れ、中華民国の制度をそのまま台湾に覆いかぶせて現在に至る。そのため、中国から台湾は不可分の領土と言わせしめる状況にあるのだ。李元総統も、この9月の李登輝基金会の集まりで、再度「台湾に必要なのは、正名、制憲だ」と強調した。これは中華民国体制からの脱却を意味する。
しかし、台湾人の台湾人意識がこの20年で徐々に高まり、再び正名運動が活発化しようとしている。日本では東日本大震災以後、多くの日本人が「台湾」を知ることとなった。今こそ、日本人として台湾の方々の心の痛みを知り、「台湾正名運動」にもっと関心を寄せてもいいのではないか。できることなら2020年の東京五輪では、台湾チームに「台湾 TAIWAN」の名で入場行進してほしい。
バナー写真=提供:徳光 重人