台南で建物をリノベーションしたカフェが続々登場
古い歴史的建造物をリノベーションしたカフェは台南の「売り」のひとつになっている。今までになかった新しいタイプのカフェも次々と誕生している。
観光地の安平にも近い中西区の台南運河沿いに、台南一インスタ映えするという評判の書店があると聞いた。白色に塗られた鉄骨にガラス張りの建物の2階にある「UBUNTU BOOKS烏邦圖書店」だ。
扉を開いた瞬間、本の匂いとコーヒーのいい香りが漂ってきた。店の2面の全面ガラスから、店内には溢れんばかりの光が降り注ぎ、視線の先には、緑と運河が広がっている。想像以上に快適な空間だ。
書籍を陳列する棚は全て腰高止まりで、圧迫感がない。壁一面に並ぶ本は何冊あるのだろうか。まるで図書館にいるような気分に浸れる。弧を描く階段は店内に優しい雰囲気を醸し出し、気に入った本を手に自然と腰を下ろし、パラパラとめくっていた。
オーナーは近くに住む台南生まれの李さんだ。1964年生まれで製造業などの仕事を経験した李さんはこの建物を手に入れたとき、生まれ育った大好きなこの地に何ができるかをまず考えてみた。見つけた答えが「書店」だった。スピードが求められるこのストレス社会でいちばん必要なのは、リバーサイドのカフェで、コーヒーを飲みながら、ゆっくりと腰を落ち着け、本を読むこと。そんなことをイメージしたという。
店内は書籍と、カフェスペースに分かれている。店の本は、自由にカフェスペースで飲みながら読むことができる。コンセントはない。読書とゆっくりとした時間を大切にして欲しいというオーナーの願いの表れだ。
決して大きくはないが、書店として日本の「TSUTAYA」や台湾の「誠品書店」の良さを取り入れながら、水と緑の景観美が加わった最高の空間になっている。
