人工知能(AI)がシステムの脆弱性を見つけ、またたく間に攻撃のためのツールを作成する。AI時代のサイバー攻撃は "時短" が進み、10月に入って被害が激増している。

誰もが被害に遇っている可能性

企業へのサイバー攻撃の多発で、個人情報の漏えいが今年4月以降、2億6000万人分に上ることが個人情報保護委員会のまとめで分かった。特に10月に入ってから顕著に増加しており、16日までに830件の不正アクセスの報告があった。

不正アクセスの報告件数(2026年度)

個人情報保護委員会は内閣府の外局で、個人情報の漏えいがあった企業などは、発覚から3~5日の間に委員会への報告が義務づけられている。不正アクセスによる漏えいが急増していることから、企業からの報告を基に速報ベースの数値を初めて公表した。

4月から10月16日までに報告があった不正アクセスによる漏えい事案は、2094件(速報値)。25年度1年間の1256件を大幅に上回っている。4~6月は毎月100件台だったが、7月に200件を超え、10月は16日時点で830件に上った。10月の830件のうち、588件は10万人以下の漏えいだったが、100万人超~1000万人が18件、1000万人超が漏えいしたケースも4件あった。

多くの企業が自社のシステムだけでなくクラウドサービスを利用しており、クラウドが攻撃されることで複数の企業に影響が広がるケースが増えている。

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