100年前のアジアを映した写真が見つかる
1990年に東京大学の総合研究資料館の標本室で段ボールに入った大量の写真乾板が偶然発見された。
現像された写真には100年前のアジア諸地域の姿が映っていた。この貴重な画像の多くが、徳島県出身の鳥居龍蔵によって撮影されたものだということが分かった。国からの補助金で画像を再生・保存・照合を目的とする「鳥居龍蔵博士撮影の乾板復活プロジェクト」が、13人の専門家によって立ち上げられた。
しかし、この画像がいつ頃、どこで、何のために撮影されたのか資料がないため解読は困難を極めていた。ところが2000年に徳島県立鳥居記念博物館で数万点におよぶ鳥居の未刊原稿、日記、フィールドノート、スケッチ、図版、標本等が見つかり、その中には東大で見つかったガラス乾板に関する資料が含まれていた。その結果、2545枚のガラス乾板が解読され、最も多い画像は、台湾先住民に関する824枚の写真であった。
