台湾における同人誌即売会の発展
アニメ文化の中で、台湾で日本以上の発展を見たのが「同人誌即売会」である。
「同人誌即売会」とは、漫画やアニメのキャラクターや設定を使って(まねて)二次創作と言われる作品を描いた同人誌サークルが集まって展示即売するイベントを指す。
日本でも「コミケ」の略称で知られる「コミックマーケット」が最大規模である。第1回は1975年、東京・虎の門消防会館でほそぼそと始まったものが、現在では出店サークル数は3万超、来場者は延べ50万人以上もの大型イベントとなっている。
近年では台湾を筆頭に海外からの出展および来場者が目立つ。
台湾における同人誌文化は、民主化が始まった1987年ごろから90年ごろにかけて大学のサークルとして台頭した。最初の大型の同人誌即売会は93年8月に「九三台北国際漫画動画連合展示会」で、台北市松山外国貿易展覧館で開かれた。
さらに永続的な即売会としては97年10月に開かれた「Comic World Taiwan」(CWT)が草分けとなるが、その後、女性向け二次創作やコスプレが主体のイベントとなって今日に至る。
同人誌即売会ではないが、マンガアニメイベントとして規模が最大級と考えられるものに、毎年8月中旬に6日間にわたって台北市・世界貿易中心で開かれている「漫画博覧会」、毎年2月ごろの旧正月明けに開催される「台北国際書展」(Taipei International Book Exhibition、TIBE)でマンガ専門に扱う「漫画館」も知られている。いずれも、日本の漫画家やラノベ作家を招いたトークショーを開催、これも漫画博覧会と並ぶ動員数を誇る。
今日の台湾においては、台北のみならず高雄や台中など各地で、同人誌即売会や声優ライブなどアニメイベントが多数開催されている。ある統計によれば、同人誌イベントだけでも2012~14年に、82から120に伸びている。その後の数字はないが、さらに増えているはずである。