韓国における公的助成

最後に、台湾では今後も面白い作品が出てくるとは思うが、公的助成については、韓国映画振興委員会(KOFIC)の方法論はとても参考になると思う。韓国映画振興委員会(KOFIC)の「多様性映画」助成の諸条件には、例えばこんなものがある。

  • 複雑なテーマを扱い、大衆が理解しがたい映画
  • 商業映画の外で文化的・社会的・政治的イシューを扱う映画 

興行的な成功が見込まれる商業映画以外をきちんと公費で目配りしていくことで、制作者や業界は育っていく。多様性ある土壌は発酵して豊かさを増し、やがて大きな花を咲かせるのは、ここ20年の韓国映画によく表れている。これからの台湾でも、どんな映画作品が生まれてくるのか、多いに期待したいところだ。

映画『返校』(影一製作所提供)
映画『返校』(影一製作所提供)

参考:(1)独立映画鍋、(2)映画の多様性を保証する文化政策

バナー写真=映画『返校』(影一製作所提供)