卵焼き器と菜箸:卵に特化した日本独自の角型フライパン─弁当作りに大活躍のアイデア商品も
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体験講座が人気を後押し
日本の食文化は、関東と関西で異なる面が多い。卵焼きも、関東は砂糖を入れて甘く仕上げた「厚焼き卵」、関西はだしを利かせた塩気のある「だし巻き卵」が主流。厳密には巻き方も違う。ただ、いずれにも共通するのは、四角い卵焼き器=卵焼き専用のフライパンを使う点だ。

溶いた卵を数回に分けて流し入れ、折りたたむように巻く(フォトAC)
飯田屋の6代目社長・飯田結太さんによると、最近はインバウンド向けに「卵焼き体験講座」が流行しており、卵焼き器がよく売れる。初心者には、焦げ付きにくく手入れのしやすいフッ素樹脂加工品が扱いやすい。ダントツ人気は、コーティングの耐久指標が最高ランクの物だ。
料理人が愛用するのは純銅製の卵焼き器。熱伝導率が高いので、卵液の水分が蒸発する前に固まり、しっとりふわふわの食感に。「底面と側面の温度差が限りなくゼロに近いのもポイント」と飯田さん。側面からも均一に熱が入り、焼きむらなく仕上がる。ただ樹脂加工品に比べると扱いが難しいため、一般家庭で銅製を使うなら、錫(すず)メッキを施したタイプがいいという。
「Bento」作りに便利
スペースを3つに仕切った「センターエッグトリプルパン」は、ユニークなアイデア商品。真ん中で卵を焼く間に左右で別の品を調理できる。時間が節約でき、洗い物も少なくてすむので、忙しい朝の弁当作りに便利。「Bento」文化が広がれば、世界的ヒット商品に化けるかも?

真ん中が卵焼きスペース。卵1個で弁当にちょうどいい太さに巻ける

卵を巻きつつソーセージを炒め、ハンバーグを焼くなど3品同時並行で調理できる(PIXTA)
卵焼きのみならず、和食の調理に欠かせないのが菜箸。日常的に箸を使い慣れていないい外国人にも使いやすい優れモノ「ほんとうにすべらない」シリーズが好評だ。先端部の特殊コーティングで、ツルっとする麺やこんにゃくも、しっかりつかめる。

調理用の長い菜箸。食事に使う箸も、大人用から子ども用まである

こんにゃくをつまむ飯田さん。端をちょっとつまんだだけでも、このとおり滑らない!

「すべらない」箸と普通の箸でコンニャクをつまみ、違いを実感できる
【今、訪日客に売れている!ひと味違う「和の料理道具」10選】
撮影=野村和幸(特に記載のある画像を除く)
バナー写真:飯田屋の扱う卵焼き器

