今週の歴史を振り返る:This Week in Japanese History

今週の歴史を振り返る:11月4~10日

11月4日

1921(大正10)年 原敬首相が東京駅で暗殺

午後7時20分ごろ、京都で開かれる立憲政友会の支部大会に出席するため東京駅丸の内南口の改札に向かっていた原敬首相が、鉄道省職員の男に刺殺される。

1980(昭和55)年 王貞治が現役引退

プロ野球・読売ジャイアンツの王貞治選手が現役引退を表明。22年間でのプロ通算本塁打868本は世界最多記録。このシーズン、21年連続の100安打、19年連続の30本塁打をマークし、まだ十分できるのではないかと思われたが、「王貞治のバッティングができなくなった」とバットを置く決意をした。

11月5日

1976(昭和51)年 防衛費のGNP比1%枠を決定

軍事大国化の歯止めとして、三木武夫内閣が防衛費を国民総生産(GNP)1%以内とすることを閣議決定。87(昭和62)年に中曽根康弘内閣が1%枠を撤廃したものの、その後も予算編成においては「1%」が強く意識されてきた。

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2015(平成27)年 日本初の同性パートナーシップ制度開始

東京都渋谷区と世田谷区が、生活を共にする同性カップルを公的に「パートナー」と認める制度を開始し、渋谷で1組、世田谷で7組が証明書を受け取った。証明書に法的な拘束力はないが、性的少数者への偏見や差別をなくすことにつながると期待される。

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11月6日

1972(昭和47)年 北陸トンネル列車火災事故

午前1時4分ごろ、福井県敦賀市の北陸本線北陸トンネル(敦賀駅−南今庄駅間、全長約13.9キロ)内を走行中の急行「きたぐに」(大阪発青森行き、乗客約760人、乗務員13人)食堂車から出火。当時、国鉄はトンネル内に消火設備や排煙設備を設置していなかったことなどから被害が拡大し、死者30人、負傷者714人を出す大惨事となった。

北陸本線北陸トンネル内で火災事故を起こした急行「きたぐに」=1972年11月7日、福井県敦賀市(時事)
北陸本線北陸トンネル内で火災事故を起こした急行「きたぐに」=1972年11月7日、福井県敦賀市(時事)

11月7日

1944(昭和19)年 ゾルゲ事件で死刑執行

ソ連のスパイ組織が日本国内で諜報活動を行っていたとして、スパイ組織の構成員らが特高警察に逮捕された事件で、首謀者のリヒャルト・ゾルゲと元朝日新聞記者の尾崎秀実がロシア革命記念日に東京・巣鴨拘置所で死刑執行された。

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11月8日

2016(平成28)年 日本の「パリ協定」批准手続きが完了

政府は、2020年以降の地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の受諾書を国連に提出し、日本が同協定を批准する手続きが完了。日本は30年度の温室効果ガスを13年度より26%削減する目標を設定している。一方、米国のトランプ大統領は17年6月、同協定からの離脱を表明した。

11月9日

1963(昭和38)年 三池炭鉱炭塵(たんじん)爆発事故

福岡県大牟田市の三井三池炭鉱三川坑の坑口から約500㍍入った所で炭塵が爆発。死者458人と839人の一酸化炭素中毒患者を出す戦後最大の炭鉱事故・労災事故となった。患者や家族の苦しみは今もなお続いている。

11月10日

1915(大正4)年 大正天皇の即位礼

大正天皇の即位礼が、京都御所の紫宸殿(ししんでん)で行われた。「未成年皇族は公の儀式に参加せず」との慣例がある中、当時まだ14歳だった少年皇太子(昭和天皇)が将来に備えて異例の参列を果たした。初めて国民が祝賀に参加し、広く外国からも代表を招いた国際的な儀式で、今日の「即位の礼」の原型になった。

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1928(昭和3)年 昭和天皇の即位礼

昭和天皇の即位礼が、京都御所の紫宸殿で行われた。