手作業で丁寧に仕上げるカラー塗装

工程④ 取り出し

冷却後、砂型が壊されると右側のように砂が付着したマンホールが姿を現す。細かい鉄の球を無数に打ち付けるショットブラストという手法で、表面の砂を落とすと左側の状態になる。

工程⑤ 仕上げ

不要な部分であるバリを、機械と人の手でそぎ落とす。

さらに機械加工で側面を中心に研磨し、蓋と受枠がぴたりと合うまで精度を高める。

奥が研磨前、手前が研磨後。わずか0.2ミリのズレでもガタつきが起こるという。

工程⑥ 塗装

全ての蓋にさび止めの黒い塗装が施される。自動車のボディーと同じ電着塗装でムラなく仕上げられる。

塗装が乾いた蓋と、残り4つのパーツを組み合わせていく。

工程⑦ 組み立て

完成したマンホールは物流センターへと運ばれる。

特別工程 カラー塗装

カラー塗装は全て手作業。塗装職人がホットドッグ用ケチャップのディスペンサーのような容器を使い、色付きの樹脂を流し込む。

複雑なデザインのため、丁寧な作業が必要。面積が広い部分も、均一にムラなく水平に仕上げるのが難しいという。作業時間は、熟練の職人でも1枚当たり約1時間。

ガスバーナーで加熱すると塗料が固まり、ピカピカと光沢が出る。丸1日乾燥させると完成だ。

取材・文=鈴木 尚人
写真=三輪 憲亮