ザ・プレイス 運命の交差点
アメリカでヒットしたテレビドラマ『The Booth 欲望を喰う男』を、カフェを舞台とするワンシチュエーション劇にリメイクしたイタリア映画。本国では2017年に公開され、その週末の観客動員数トップを記録した。
カフェでたまたま隣り合わせた二人組の会話の断片が耳に入ってきて、あれこれ想像をふくらませてしまった、なんてことは誰にでもあるだろう。この映画の観客は、スクリーン越しにそんな体験へと入っていく。ただしテーブルを挟んで向かい合う二人のうち一方は常に決まった男。彼は決して席を立つことはなく、相手だけが次から次へと入れ替わっていく。
男は相手にそれぞれ異なる指示を出す。それは指令のようだが、相手は拒否することもできる。ただしその代わり、拒否をすればそこで終わり。実行しないなら、望みがかなうのを諦めなくてはならないのだ。強い願いを抱いて彼のもとを訪れた人々は、なかなか諦めることができず、立ち去っては引き返してくる。彼が実行を迫る難題にどんな意味があるのか?観客は少ない情報から人物と出来事を線で結び、想像力を駆使して背景を探ろうとするのだが、やがていくつもの線が交錯し、混線してくる。
人は皆、さまざまな願望を抱き、それを実現しようと努めたり、諦めたりしながら生きる。常に何らかの行動を選択し、時にそれが他人の運命をも左右する。誰にも結果を完全に予期することはできないし、正しい判断かどうかは後になってみなければ分からない(後になっても分からないことさえしばしばある)。だからこそ、あるとき突拍子もない指令が天から降ってきても、決して驚いてはいけないのだ。
作品情報
- 原題=The Place
- 出演=バレリオ・マスタンドレア、マルコ・ジャリーニエットレ、アルバ・ロルバケル
- 監督=パオロ・ジェノベーゼ
- 原作=クリストファー・クバシク
- 脚本=パオロ・ジェノベーゼ、イザベル・アギラル
- 製作=マルコ・ベラルディ
- 配給=ミモザフィルムズ
- 製作年=2017年
- 製作国=イタリア
- 上映時間=101分
- 公式サイト=http://theplace-movie.com/
- 4月5日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!






