台湾でそばの新境地を切り開きたい

こうした試みはややもすればそば通、そば職人の方々からお叱りを受けるかもしれない。しかし日本のそばだって鹿児島のジネンジョをつなぎにしたそばや新潟のふのりをつなぎにしたへぎそば、山形の鶏でだしを取ったそばなど、実は非常に広い幅を持っている。近年は肉がたっぷり盛られたそばをラー油入りのつゆで食べるスタイルも人気だ。ラーメンが中華料理の枠を抜け出して独自の発展を遂げてきたように、台湾に渡ったそばも日本人の意表を突くような発展の可能性があるはずだ。

撮影:陳志華

「洞蕎麦」のために、これまでに力を貸してくださった人は数え切れないが、開店当初は特に台湾で「Mr. 拉麺」「Mr. 天丼屋」などの飲食店を展開する野崎孝男氏、「神戸厨房」オーナーの福田雄介氏など、地元に住む先輩方に大変お世話になった。勤勉なスタッフたちにも頭が下がる。そして何よりも、ぼくの夢をずっと支えてくれ、頭も身体も年中フル稼働で働いてくれている妻に、心から感謝したい。

バナー写真提供:大洞 敦史