戸政事務所での経験から念を入れて行動する
次は台湾で生活するために必要な手続き、配偶者ビザと外国人にとって身分証明書代わりとなる居留証の申請である。まず台北駐日経済文化代表処のホームページから「一般ビザ申請書」を作成する必要がある。また、申請時には「無犯罪証明書」と「健康診断書」も併せて提出しなければならない。そこで初めに無犯罪証明書の取得に動いた。これは所轄の都道府県警本部での申請となる。ビザ申請に必要であることを証明するため、ビザ申請書の写しを持参した。鑑識課に通され、全ての指の指紋を採取された。2週間後、結果の入った封筒が交付され、ビザ申請の際には未開封のまま提出するように求められた。
一方、健康診断書は書式が決まっており、病院の指定もあった。日本でも台湾でも可能だが、台湾の方が費用は格段に安く予約も不要とのことなので台湾で受けることにした。しかし台湾では結果が出るまで5~10日程度かかるらしく、後述するが、居留証の申請ではビザ取得から14日以内に行う必要があり、スケジュール管理に注意を要した。検査項目は胸部X線撮影、はしかの抗体と梅毒の有無。ぎょう虫検査の項目もあったが、日本人は不要だった。私が受診した嘉義市内の病院では1580元(約5800円)だったが、日本では3万円程度かかるようで、金額の差に驚いた。
以上2点と一般ビザ申請書、そして夫の戸籍謄本の写しをそろえて台北駐大阪経済文化弁事処へ向かった。その他パスポートの写しや写真が必要だったが、代表処や弁事処などによって必要な提出物が少し違うという。ビザと併せて私は自分の戸籍謄本が正式なものであると証明する書類の発行を依頼した。ところがその窓口では「これは不要の場合がほとんどですよ。それでも証明書の発行を申請しますか?」と言われ、ふと、阿里山での独身証明書のやり取りを思い出した。あの時この証明書を取得していれば訳文は必要なかったのではないか。そのことに気付いた私は「いえ、絶対発行してください。それがなくて以前大変なことになりましたから」と言って申請した。翌日無事にビザは発給され、申請した際に提出した証明写真も返された。これを台湾で居留証申請の際に提出するようにとのこと。また申請に当たってはビザ取得から14日以内に最寄りの移民署で申請しなければいけないと注意された。

