ハプニングは続いたが、最終的に居留証を取得する

再び台湾に向かった私は、嘉義市移民署へ向かった。ところが、移民署はビザに添付された住所から別の場所に移転していた。なんと最新情報ではなかったのだ。しかしこれまでの苦労を思えばゴールはもうすぐ。気を取り直して、翌日改めて移転先へ向かった。すると今度は阿里山郷の住民は嘉義市では取り扱いできない、嘉義県移民署に向かえとのこと。しかも証明写真は持参した青背景のものでは受理できないので白背景で撮り直せときた。この辺りまで来ると、さすがに怒り心頭だったが、後日改めて嘉義県移民署へ向い、約2週間後、無事に居留証を取得した。苦労が多かった分、喜びもひとしおだった。

嘉義県移民署(筆者撮影)

こうして恐らく国際結婚カップルの多い都市部では経験しなかっただろう数々の困難を乗り越え、どうにか台湾での生活をスタートさせることができた。しかし驚きや困惑はこれからであった。都会育ちの日本人女性が阿里山のツォウ族集落での暮らしになじむまで、まだ多くの困惑が待ち受けていたのだ。

バナー写真=「結婚書約」(婚姻届)受理後に戸政事務所より配布された冊子(筆者撮影)